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[コマスポ]関西王者を撃破! 山崎&伊藤が大活躍

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[12.23 全日本大学選手権準々決勝 関西学院大 2-3 駒澤大 江戸川]

-シーソーゲームを制し関西王者撃破!-

 第58回全日本大学サッカー選手権の2回戦は23日、江戸川陸上競技場で駒澤大学と関西学院大学が対戦し、DF伊藤龍が102分に直接FKを決め、ベスト4に駒を進めた。

 1回戦の試合場所の熊谷とは打って変わり、日差しが強く冬の寒さが一休みしたこの日、スタンドには昨年度卒業のOBも顔を見せ、試合を見守った。まさに、チーム一丸で戦った中、昨年のチームでは果たせなかった全国制覇がまた一歩近づいた。

 駒大の先発はMFの湯澤洋介が外れ、FWに佐藤佳成が入った以外変更なし。一方の関学大は、1回戦を欠場した志田野雄一朗阿部浩之が復帰。この2人が駒大を大きく苦しめることとなった。

 センターバックに入った志田野は高さで守備陣をけん引。阿部はキレの良いドリブルで駒大の守備陣を翻弄し、関西王者の実力を見せつけた。

 13分に酒井のロングスローを山崎健太が2試合連続ゴールとなるボレーを決め先制する。そこまでは良かったが、前半の終了間際に同点を許すと、後半以降、試合はどちらに転がるか分からなくなる好ゲームとなる。

 54分に山崎がこの日2点目で逆転。ただ山崎は「得点してからすぐ追いつかれてしまう展開だったので、集中して90分間しなければいけない」と振り返ったように2分後にまたもや同点。決着はつかず、延長戦へ突入した。

 中山は延長に突入したことを試合後尋ねられると、「後半に相手が疲れて来ていたので、延長で決めようと思っていた」と答えた。1回戦90分勝ちの駒大と、PKまで持ち込んだ関学大。延長戦では体力勝負でおのずと差がつく-。これが主将の描いた"勝利の方程式"だった。

 そして勝利を目指し攻め続けた102分、歓喜の時を迎える。FKをゲットし、伊藤が放ったボールは、ゴール左隅へ。「最初は右上に蹴ろうと思っていたが、キーパーが警戒して、気にしている感じがしたので一度目は失敗したけど、もう一回左下に蹴った」と話す。勢いや鮮やかさもないシュートだったが、「勝利への気持ち」があふれ出たシュートだった。

 これで夢の国立へあと1勝となった。DFの酒井隆介は「ここまで来たら国立に行きたいので今日のように粘り強く駒大サッカーをして勝ちたい」。山崎は「あと2試合あるので、最後笑って終われるように、結果にこだわりたい」と各選手からも優勝を意識したコメントが聞かれた。

 2試合を勝利し、チーム内の勢いは確実についてきている。準決勝の総理大臣杯の覇者、福岡大戦をものにすれば、「名門復活」にぐっと近づくことになるだろう。

〈写真〉102分、DF伊藤龍が勝敗を決するFKを放つ

以下、試合後のコメント

●中山友規主将(政4)
「相手の気持ちが強かったので、気持ちで負けないようにがんばった。(失点したが)前半先制してよい流れができていたが、守りきれずロスタイムに点を取られてしまった。相手のクロスの精度がよかつたので守るのが難しかった(次の試合にむけて)次の相手は強いチームが来るので気持ちで当たっていき、決勝に進みたい」

山崎健太(営4)
「得点してからすぐ追いつかれてしまう展開だったので、点を取った後も集中して90分間できないといけないと思う。(得点について)自分が点取るよりも、チームが勝てれば良いと思う。苦しい展開になることは予想していた。(次戦に向けて)あと2試合あるので、最後笑って終われるように、内容もそうだが、とにかく結果にこだわってやりたい」

伊藤龍(社4)
「(守備に関して)僕の仕事である(相手の攻撃を)ヘディングで跳ね返すことができなかった。(決勝点のFKは)最初は右上に蹴ろうと思っていたが、相手キーパーが警戒していると感じたので、左下隅に蹴った。(次戦に向けて)福岡大は、大臣杯を優勝しているいいチーム)佑燭舛・・・搆・詞沍・阿箸靴討笋襪世韻覆里・い靴辰・蟯萃イ蠅燭l・n

酒井隆介(歴3)
「(今日は)関学は関西チャンピオンで苦しい展開になるのはわかっていたが、さすがに2回追いつかれると苦しかった。だが、最後まで諦めずに徹底して勝てたのはよかった。(準決勝の抱負)ここまで来たら国立に行きたいので今日のように粘り強く駒大サッカーをして勝ちたい」

(文 駒大スポーツ・東條貴史)
(写真 同・白瀬忠意)

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