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[コマスポ]駒大、3位で終了。ベスト尽くした

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-怒涛の追い上げ実らず、ベスト4でインカレ終了-

 第58回全日本大学サッカー選手権大会準決勝は26日、平塚競技場で駒大‐福岡大(福大)が対戦し、一時は同点に追いつくが、あと一歩及ばず、駒大は1-2で敗退。ベスト4(3位)で大会を終えた。

 誰もがこの試合に勝って国立という決勝の舞台へ行きたかった。「2回戦で難しい試合に勝って、そのままの勢いでみんな、国立に立ちたかったので気合いが入っていた」とキャプテンの中山友規は振り返る。「欲を言えば国立に行きたかった」と秋田浩一監督も語った。勝利への思いは負けていなかったが、試合の勢いは福大にあった。

 前半からペースを握られ、迎えた10分。「ポジショニングを早く取ってやっていたが、逆に警戒しすぎてだめだった」と中山が振り返るように、A代表にも選出された永井謙佑に集中しすぎたディフェンスは、永井が抜けた一瞬のすきを突かれ、市川稔にゴールを許してしまう。点を取ろうと攻撃を仕掛けるが、DF宮路を中心とする福大ディフェンスは崩れない。結局チャンスは作れず前半は、1本のシュートで終わる。

 迎えた、後半、三島を起点とした攻撃を展開するが、最後のところでボールがつながらず、ゴールは遠い。11分に山中淳樹に変え那倉夢人を投入する。那倉は「自分が出るのは点を取るためなので、とにかく点を取ることだけを考えた」と話した。そして、チャンスは来る。17分にペナルティエリア内でロングスローからのこぼれ球を拾った那倉が倒されPKを獲得する。これを三島康平が決め同点とする。

 これから逆転へ向けた勢いがついていた中で、3分後に悲劇が駒大を襲う。右サイドで岸田翔平が突破しクロス、中でフリーの高橋祐太郎が頭で合わせ、再び福大がリード。「点を取った後集中していれば失点を防ぐことが出来た。」と中山は悔しそう話した。リードされ、相手の時間を使うためのパス回しにてこずる場面も。そして終盤には中山、MF金正也など高さを生かしたパワープレーを仕掛けるが、福大ディフェンスを崩し切れず、試合が終了した。

 この大会3位という結果に「よくここまで来たと思う」と主将の中山。那倉は「去年は出れなくて、一昨年は3位だったので、何とか国立に行きたかった」と悔しさが残っていた。しかし、秋田監督は、「春から比べれば雲泥の差。ここまで来れるとは思わなかった。3位にも入ったし4年生に感謝したい」と選手をねぎらった。4年生は引退となってしまう。これまでの戦いを見てきた下級生は、先輩達のサッカーを見て来年、再びインカレの舞台へやってきて優勝し、「名門復活」を遂げてほしい。

〈写真〉試合後の表彰式に参加し、挨拶する駒大イレブン

以下、試合後のコメント

●中山友規主将(政4)
「(インカレと四年間を振り返ってみてどうだったか)優勝したかったのが本音だったが、駒大でやれたよかった。(チームメートや監督に対して)感謝の気持ちで一杯だ。(後輩に向けて)駒大は伝統的に続いていくと思うので今年の悔しさをバネに優勝目指して頑張って欲しい」

山崎健太(営4)
「(今日は)駒大サッカーを90分間できなかったから、勝てなかった。(下級生へ)3年生は最上級生として、駒大の象徴になってほしい。(4年間について)優勝して終わりたかったが、本当にいい仲間とこの4年間やってこれて、本当によかった。(ファンへ)優勝するところを見せたかった。少しでも、駒大サッカーに感動してくれたのなら嬉しい」

那倉夢人(地4)
「(出場の際の指示)自分が出るいのは点を取るためなのでとにかく点を取ることだけを考えた。(PKを取ったプレーは)あのままプレーしていても得点を奪えたが、足がかかっていたので、倒れればPKだと思った。(4年間を振り返って)あっという間に過ぎていった)佑蕕・年の時にインカレ優勝したのが最後で、下の学年にそういう体験をさせてあげたかった。それが心残り」

三島康平(法4)
「やはり結果が出なかったので悔しい。後半は自分達の方が多くゴール前に行っていた。チャンスは作れていたと思うが決めきれなかったのが悔しい。(大学4年間)楽しいことも辛いこともあったが本当に駒大でサッカーができて良かった」

(文 駒大スポーツ・西山裕之)
(写真 同・白瀬忠意)

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