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[高校新人戦]強豪撃破で自信!法政二、2点ビハインド跳ね除けPK勝利

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[1.17 神奈川県高校新人大会中央大会2回戦 法政二 2-2(PK5-4) 湘南工科大附 桐光学園G]

 2009年度神奈川県高校サッカー新人大会中央大会2回戦が17日、各地で行われ、法政二対湘南工科大附は2-2からのPK戦の末、5-4で法政二が勝った。

 試合開始直後のPK献上など立ち上がりに連続失点。だが市立船橋と順天堂大出身の水島光監督が「(例年より)ひとつにまとまっていると感じる」と評する法政二は、2点ビハインドにも怯まない。左CKのこぼれ球をFW奥田祐輝(2年)が鮮やかなジャンピングヒールキックで追撃ゴールを決めると、後半、MF宮崎弘輝(2年)のゴールで同点に追いついた。

 そして延長戦で決着つかずに迎えたPK戦は、4-4から勝利目前の5人目に失敗し、6人目へ持ち込まれたながらもGK転向後1年余りの守護神・橋本健飛(2年)が相手のキックを完ぺきにストップ。最後は奥田が確実に決めると、ベンチの選手もピッチへ飛び出して喜びを爆発させた。

 大学サッカーの強豪・法政大の付属高校だが全国大会への出場歴はない。最も全国に近づいた04年の選手権神奈川県予選も決勝で敗戦。昨年の総体予選は準々決勝で、選手権予選も3回戦で敗退した。それでも新チームは勝利で自信を深めている。
 昨年12月25日から29日まで茨城県の波崎で行われた横山杯第10回記念全国ユース招待サッカー大会では、鹿島アントラーズユース(茨城)や市立船橋(千葉)など強豪42チームが参加した大会で準優勝(優勝は桐蔭学園)。國學院久我山(東京)や渋谷幕張(千葉)などに勝利し自信を深めた。
 また個人技に優れた宮崎と強靭なフィジカルを持つ大型MF大島裕介(2年)が前橋育英(群馬)や桐蔭学園、渋谷幕張の選手とともに大会優秀選手に選出され、ドイツもしくはスペインに海外留学する権利を勝ち取るなど、チーム全体のモチベーションも上がっている。

 名門校出身の指揮官は「(神奈川代表として)選手権に出場した武相も優勝した(優勝した)山梨学院も前評判はそれほどよくなかったと思う。それでも1点差の試合など苦労しながらも勝って成長した。自分たちも勝って成長するチームにしたい」。強豪からの勝利により自信を得てきたチームはこの日、2点ビハインドを跳ね返す力強い勝利。23日に行われるブロック決勝も勝って今後の成長につなげる。

(取材・文 吉田太郎)

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