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日本協会がスペイン連盟とパートナーシップ協定を締結

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 日本サッカー協会は22日、スペインサッカー連盟とのパートナーシップ協定を締結した。調印式には日本協会の犬飼基昭会長とスペイン連盟のアンヘル・マリア・ヴィジャル・ジョーナ会長が出席。日本協会は4月に予定している育成指導者養成機関の設置に向け、スペイン連盟の協力を仰ぐことになる。

 協定の柱のひとつが育成年代の指導者養成で、24日から30日までスペイン連盟のテクニカルスタッフが来日し、さまざまな指導者講習会や育成年代のトレーニングを視察する予定。その調査報告を受け、4月に設立する育成指導者養成機関に生かすという。

 08年の欧州選手権を制したスペインはユース年代の世界大会でも数多くの実績を誇る。U-17W杯では準優勝3回、U-20W杯でも日本が準優勝だった99年大会で優勝。92年のバルセロナ五輪でも金メダルを獲得した。ヴィジャル会長は「我々はユース年代の育成のノウハウを持っているし、世界の舞台でも良い結果を残している。全力をあげて、持っているすべての知識を伝達したい」と全面的な協力を約束した。

 犬飼会長はスペイン連盟と協定を結んだ理由について「スペインは日本人とあまり変わらない体格の選手が多いにもかかわらず、ドイツやオランダといったフィジカルの強い相手とも互角以上に戦っている。たくさん学べることはある」と説明。「スペインの選手は審判に文句を言わないし、ファウルを受けてもすぐに立ち上がってプレーする。どうやったらスペインのような選手を育てられるのか、興味を覚え、教えてもらいたいと思った」と語った。

 なお、ヴィジャル会長は日本の前に韓国を訪問し、20日に韓国とも相互協力の協定を締結。W杯直前の6月3日にはオーストラリアで両国が親善試合を行うことでも合意している。

<写真>パートナーシップ協定を締結したスペインサッカー連盟のアンヘル・マリア・ヴィジャル・ジョーナ会長(左)と日本サッカー協会の犬飼基昭会長

(取材・文 西山紘平)

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