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[高校新人戦]藤枝明誠、今年も静岡の中心に

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[1.31 静岡県高校新人大会中部地区決勝 藤枝明誠 1-2 静岡学園 藤枝明誠G]

 第88回全国高校サッカー選手権で初出場ながら8強に入ってから準備期間2週間ほどで静岡学園、藤枝東、清水商など強豪集う静岡県新人戦中部地区大会に臨んだ藤枝明誠。新チーム結成からわずかな時間で迎えた今大会だが、準備期間が十分にあった各強豪校を破るなど、藤枝明誠は今年も王国・静岡の覇権争いに食い込みそうだ。

 この日は静岡学園の巧みな個人技の前に喫した2失点で1-2で敗れたが、守備面を修正した後半はほぼ一方的に攻め続ける内容。エース格のMF大島僚太(2年)の負傷退場に加え、主力候補を数人欠いていたとはいえ、新チームのスタートが1ヵ月以上早かった静岡学園に「勝った気がしない」と言わしめた。また今大会では、08年度の全国選手権を経験した選手が中心で前評判の高かった藤枝東や、U-17日本代表FW風間宏矢(1年)こそ欠いていたがタレントでは随一と言われる清水商に勝利。藤枝明誠の田村和彦監督は「自分たちがいいというより訳ではない」と引き締めていたが、静岡学園戦での後半を含めシュート数で相手を圧倒するなど、攻守で常にアグレッシブなスタイルは今年も相手の脅威となりそうだ。

 全日本ユース選手権と全国高校選手権で8強に入り歴史を変えた昨年。今年も続けて結果を出せば静岡を代表する存在により近づくことができる。「労を惜しまず走ること、奪い取ったボールをゴールへ運ぶこと」をテーマに再び全国を目指す今年。U-18日本代表候補DF藤原賢土や高校選手権優秀選手のMF辻俊行とDF山本真也(いずれも3年)らを擁した昨年に比べるとタレントの質は落ちるが、昨年よりも技巧派選手が揃うというチームはこの日敗れた静岡学園などを突破し、再び全国へと駆け上がる。

<写真>前半30分、追撃ゴールを決めた藤枝明誠・鈴木(右)がガッツポーズ
(取材・文 吉田太郎)

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