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[高校]“下平レイソル”好発進:プリンスL参入戦千葉予選

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[1.31 プリンスリーグ関東2部参入戦千葉県代表決定戦準決勝 柏U-18 3-0 習志野高]

 10年度のプリンスリーグ(U-18)関東2部参入の権利を争う予選の千葉県代表決定戦準決勝で柏レイソルU-18と習志野高が対戦。柏U-18が3-0で勝ち、決勝へ進出した。

 下平隆宏監督の初陣となった柏U-18。昨年の選手権千葉県予選準優勝の習志野が相手となったが、立ち上がりから試合のペースを握ると30分、ゲームメーカーのMF熊谷達也のスルーパスから左サイドを突破したMF山中亮輔が、そのままセンタリング。これをニアサイドで受けたFW峯勇斗がバックパスをすると見せかけてからそのままボールを持って縦に突破し、GKとの1対1を冷静に沈めて先制ゴールを奪った。

 だが、その後は習志野の固い守備の前に攻めあぐねる時間が続いた。35分には右CKからDF上之薗泰斗が決定的なシュートを放つが、これは習志野GK榊原広巳のファインセーブに合う。さらに37分には左サイドを突破した山中が強烈なシュートを放つが、これも右ポストを叩いた。

 1-0で迎えた後半も同じような展開が続いた。だが29分、右サイドを突破したMF鳥山祥之のクロスにニアサイドへ飛び込んだ峯が強烈なダイビングヘッドを叩き込んで、柏U-18がようやく追加点を奪う。

 習志野も32分にFW小林大祐のボールキープから、MF板井憂基が豪快に蹴りこむが、これは柏U-18GK増川翔太のファインセーブにあった。すると44分には柏U-18がFKを獲得すると、熊谷のキックが左ポストに当たったこぼれを、山中が蹴りこんで勝負あり。

「やっぱり練習試合とは違う緊張感がありました。ギャラリーも多かったし、はりつめた雰囲気もあった。緊張したけど、やっぱりこういう勝負のジリジリとした駆け引きとかは最高ですね」。試合後、下平監督は初陣に緊張しながらも、久しぶりの勝負の世界に身を置く楽しさをかみ締めていた。
 なかなかゴールを奪えず、苦しみながらも、最終的には3-0の完勝劇。“下平レイソル”は悲願のプリンスリーグ参戦に向け、好発進した。

(取材・文 安藤隆人)

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