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2発にドリブル、スルーパス!「アピールするしかない」宇佐美が大暴れ

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[3.24 練習試合 U-19日本代表 5-1 順天堂大]

 1学年上の世代のU-19日本代表へ本格合流したFW宇佐美貴史(G大阪)が、同代表の10年対外試合初戦でいきなり魅せた。

 後半開始からFW杉本健勇(C大阪U-18)とコンビを組んで登場すると、いきなり開始53秒に杉本とのコンビから抜け出して右足でU-19代表初ゴール。さらに22分には強引な突破から左サイドを破りMF小島秀仁(前橋育英高)のゴールをアシストすると、15分には絶妙なスルーパスでMF菊池大介(草津)のゴールを演出。そして35分にはPA内でパスを受けて冷静にゴールへと押し込んだ。

 昨秋にU-17W杯が終わり、“プラチナ世代”と呼ばれた92年生まれ組も新たな年代別代表でのスタート。「緊張感があるという感じ」とU-19代表の印象を語った宇佐美は、まず自分の存在を示すために結果を出すことにこだわった。そして45分間の出場で2ゴール2アシストの大暴れ。「自分はアピールするしかないと思っている。代表に来て試合に出られないのはイヤ。自分の技術を戦術の中にどう交ぜられるか」と意気込んだ。

 昨秋のU-17W杯は再三の決定機に絡みながらまさか無得点で不完全燃焼に終わったが、これまで同年代との国際試合では1試合1得点ペースでゴールを量産してきた宇佐美。運動量はまだ少ない印象だが、それでも攻撃力を信頼されてボールが自然と集まってきた。相手のミスもあったとはいえ、上々の結果。インパクト十分のU-19代表デビュー戦だった。

(取材・文 吉田太郎)

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