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[大学日韓戦]MVPはFW永井が獲得

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[3.28 大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜 1-1 全韓国大学選抜 国立]

 大学日韓戦MVPには“スーパーゴール”を決めた全日本大学選抜FW永井謙佑(福岡大4年=九州国際大付高、ヴィッセル神戸特別指定選手)が選出された。
 
 栄誉を引き寄せた一撃が生まれたのは前半31分だった。左サイドをドリブルで突いた永井は快足を活かして相手DFの前に出ると、縦にサイドをえぐりながら左足でボールを中央へと送り出す。誰もがクロスだと思った放物線はファーサイドへ走りこんだFW金園英学(関西大4年=立正大淞南高)の元へではなく、ゆっくりとゴール右サイドネットへと吸い込まれた。

 GKの頭上を鮮やかに射抜く“スーパーゴール”。会場はどよめきで包まれた。ただ、試合後に永井は「(シュートではなく)センタリングです(笑)。たまたま。GKの頭を越そうと緩めに上げたら、風に流れてそのまま入った」と苦笑い。それでも08年のAFC U-19選手権、昨年のユニバーシアードセルビア大会でいずれも得点王を獲得するなど、国際舞台でゴールという結果を出してきた快足ストライカーはこの日も劣勢だったチームを救う先制ゴール。また、相手DFに前を阻まれた状態でも一瞬のスピードで入れ替わり、突破するなど相手の脅威となった。後半37分にはMF山田大記(明治大4年=藤枝東高)の折り返しから決定的な右足シュート。チームを勝利へ導くことはできず「韓国は球際が強かった。勝てなくて引き分けで悔しい」と悔しがったが、十分に存在を示した。

 満足いく結果ではなかったが「ゴールを決めたことは次につながる」と前を見据える。大学選抜に合流していた2週間の区切りの試合はまずまずのパフォーマンスをすることができた。「同じように(ゴールという)結果を出したい」と意気込むストライカーは次はJでの初ゴールを目指す。幸い、3月14日のJ1デビュー戦(神戸対広島)で負傷した鼻も問題ない様子。大学ナンバー1ストライカーは、与えられた場所でしっかりと結果を残してみせる。

(取材・文 吉田太郎)

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