[3.28 大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜 1-1 全韓国大学選抜 国立]

　関西学生1部リーグで2年連続得点王のFW金園英学(関西大4年=立正大淞南高)はFW永井謙佑(福岡大4年=九州国際大付高)と2トップを組んで先発。前半31分に永井が挙げた先制ゴールに絡んだほか、45分には右サイドを抜け出した永井の折り返しを右足ダイレクトで強烈なシュートを放った。だが、攻撃がロングボール中心の単調となった中で持ち味の好パスを引き出す動きはできず。シュート1本に終わり、目指してはゴールを奪うこともできなかった。

　「きょうは前線で孤立していた。難しかったですね。このままでは相手の時間が長くなると思ったので(2トップを組む永井)謙佑とタテの関係になって流れを変えようとしたけれど。出来は全然。悔しいです」と試合後も反省の弁ばかりが口をついた。

　関西ナンバー1ストライカーはJ数クラブが注目する存在。大学ラストイヤーとなる今季はリーグタイトル奪還だけでなく、3年連続得点王にも期待がかかる。「2月、3月と選抜チームにいたので、所属チームにいることが全然できていない。帰って出られる保障は全くない。自分はまずチームでアグレッシブにやっていくだけ。それが3年連続得点王につながると思う」と語る。08年は16得点で2位に6点差、09年も15得点で2位に4点差と大差をつけて獲得した過去2年の得点王も本人は満足していない。「去年、一昨年の15、16得点は満足していない。20点の大台いけるようにやっていきたい」。不完全燃焼に終わった日韓戦を糧にリーグ戦で爆発する。

(取材・文　吉田太郎)

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