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[コマスポ]駒大が4年ぶり開幕勝利。スーパールーキー碓井が牽引!

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-スーパールーキーが与えた化学反応で開幕勝利!-

 関東大学サッカーリーグ1部は11日、ニッパツ三ツ沢球技場で駒大-筑波大を行い2-0で駒大が競り勝った。駒大は、巻祐樹(現名古屋)を擁してインカレを制した2006年以来の開幕白星。このまま勢いに乗って、5年ぶりのリーグ王座奪還を目指す。

 強い日差しが照りつける中、開始直後からハイプレスを仕掛けた駒大が躍動。1分には奥村のスルーパスに抜け出した馬込がいきなりビックチャンスを迎える。シュートは僅かに左に外れてしまったが、チーム全体の意気込みを示すプレーだった。

 この日の駒大は、不動の守護神・岡大生(4年)がゴールを守り、DFラインは右から酒井隆介(4年)、林堂眞(3年)、亀井秀将(4年)、濱田宙(3年)と並んだ。キャプテンの金正也(4年)と注目度NO.1ルーキー碓井鉄平(1年)がダブルボランチを組み、攻撃的MFには金久保彩(4年)と奥村情(2年)を配置。2トップは馬込司と棗佑喜(ともに4年)でスタートした。

 「特に緊張はしなかった。メンバーの先輩たちも自由にやっていいと言っていただいたのでやりやすかった。」と、淡々とした口調で振り返った碓井。昨年の駒大は縦に長いボールを放り込むようなスタイルだったが、今年は碓井を経由しショートパスも織り交ぜながらボールロストをせずにゴールを目指すスタイルが垣間見えた。5分、左サイドから速く正確なクロスを棗に送り、17分には自らミドルシュート。いずれもゴールには結び付かなかったが、可能性を感じさせるプレーであった。

 時間とともに中盤のスペースを突かれるようになり、危険なシーンも作られる。しかし、「最終ラインで振り向かれて崩されなければ大丈夫かなと思っていた」と、秋田浩一監督が振り返った通り、ゴール前では体を張ってディフェンスし、相手に得点を許さない。逆に、両サイドを有効に使ったカウンターで何度も筑波大ゴールを脅かした。結局得点は奪えなかったが、全体的に駒大ペースのまま前半を折り返す。

 迎えた49分、碓井がFKから素晴らしいロングパスを通す。ボールを受けた金久保がドリブルでPA内へ侵入すると、筑波DFがたまらずファウルを犯し、PKを獲得。これを金久保が自ら決めて先制に成功し、ようやく均衡を破る。勢いに乗る駒大は、64分にもCKから追加点。金のヘディングシュートから、最後はゴール前で酒井が触って押し込んだ。

 その後も縦に速い攻撃で相手を押しこみ、相手ゴールに迫ったが、得点までは至らず。終盤は気候の影響からか、両チームとも運動量が落ち、ミスを連発。ゴール前までボールを運んでもシュートまで持っていけない展開が目立つようになる。しかし、「チームで意識していた」「集中・声・運動量の3つ」(金久保)のうち、集中と声を切らさなかったディフェンス陣が最後まで筑波大の攻撃を抑え、4年ぶりとなる開幕白星を完封で飾った。

 4年ぶりに開幕をものにし、連勝を賭けた次節は法大戦。開幕デビューとなった碓井は「次も縦に早い駒大サッカーで自分が横パスや1テンポ遅らせたりと違いを出していきたい」と話した。目指すサッカースタイルは悪くない。むしろ昨年よりも良いものである。スーパールーキー碓井を中心に駒大は連勝を目指す。

<写真>4年ぶりの開幕勝利を喜ぶ駒大イレブン

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(文 駒大スポーツ・近藤信太郎)
(写真 同・白瀬忠意)

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