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[ケイスポ]宿敵・早大に勝利、開幕2連勝飾る!

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慶應スポーツ
[4.17 関東大学サッカー1部第2節 慶應義塾大 1-0 早稲田大]

 第84回関東大学サッカー1部リーグ第2節(17日)、西が丘サッカー場で早慶戦が行われた。多くの観客が見つめる中、慶應義塾大は後半41分にU-19日本代表MF藤田息吹(2年=藤枝東高)がゴールを決め、1-0で勝利。開幕2連勝を飾った。

 昨年、早稲田大との直接対決では2勝1分と強さを見せた慶大。この日も試合開始早々チャンスを作る。MF山浦公裕(2年=F東京U-18)、MF河井陽介(3年=藤枝東高)と中盤でつないだボールはゴール前のFW深澤良(4年=清水東高)へ。シュートはキーパーにセーブされるも、得点を予感させた。しかし、前半のチャンスはこの1本のみ。両者に攻め手が見つからず、0-0で前半が終了した。

 迎えた後半。波に乗れない慶大は、後半14分、FW川久保理(2年=國學院久我山高)に変えてFW風間荘志(3年=暁星高)を。30分、深澤に変えてFW森田達見(2年=川崎F U-18)を投入。FW2枚の交代で状況を打開しようとした。するとこの采配が的中。前線からのプレスで流れを引き寄せると41分、待望の先制点が生まれた。
 風間からのこぼれ球を拾った森田の柔らかいクロスに、藤田が反応。右足を豪快に振り抜きボレーシュートをゴールに突き刺した。「いいところにボールが来た。フリーだったので決めるだけだった」(藤田)と言う、ゴールを守り抜いた慶大がそのまま勝利を掴んだ。

 互いに強いライバル意識を持つ両者の一戦は、「ちょっと重かったね」(慶大、イ・ウヨン監督)と言うように選手の意地がぶつかり合った。それぞれが「勝ちという結果に関しては良かった」と振り返ったように、内容からは修正点が多々見つかった。ただ、苦しい展開を制しての勝ち点3獲得には大きな意味がある。開幕から2連勝で波に乗る慶大。昨年以上の旋風を巻き起こす気概は十分だ。

以下、試合後の慶大コメント

●イ・ウヨン監督
―劇的な勝利でしたが
「サッカーは、立ち上がりに点が入ることも、最後に点が入ることもある。90分の中でうちが1点取って勝ち点3をあげた。嬉しいです。けど、内容はちょっとね…」

―ロングボールが多かったが
「FWが相手の裏を取ろうという意識があった。でも相手のDFが引いて後ろにブロックを作ったんでできなかった。そのときどんなサッカーをやるかが課題」

―早慶戦でしたが
「僕も他のチームとは違うなとは感じていた。選手もプレッシャーみたいなのはあったと思う。2戦目で戦うにはちょっと重かったかな」

―流れを変えた途中出場の風間・森田選手について
「FWは誰が出ていてもおかしくない。2枚交換で点を取りにいったということです」

―開幕2連勝ですが目指すところは
「残留ですね。まずそこをクリアしないと何にもならない。決まってからまた新しい目標ができてくる。ベスト4とかね」

―次の順大戦に向けて
「下から上がってきたチームには負けたくないからね。しっかり戦いたいと思います」

●MF藤田息吹
―今日の試合を振り返って
「次につながる試合かと言うと全然内容もよくなかったので良くないが、それでも勝ち点3は取れたのでその点はよかったと思う」

―素晴らしいゴールだったが
「いいところにボールが来たしフリーだったので決めるだけだった」

―今日は守備面も光っていたが
「自分は攻撃だけの選手ではないので、攻守両方に走って絡めればいいと思っていたので両方できてよかった」

―3ボランチの手応えは
「まだまだ2試合しかやってないので何とも言えないが、ここからもっと精度を高めていきたい」

―次節にむけて
「次勝てば3連勝なので、去年5位で悔しい思いをしたので今年は少しでも勝ち点を伸ばせるように次も頑張りたい」

●FW森田達見
―試合を振り返って
「流れを変えようということはベンチの中でも加美(義人)さんや風間君とも話してて、結果を残すことが出来て良かった」

―早慶戦だが
「自分は内部進学なので、ライバル意識はあった」

―次節に向けて
「2連勝だが、今日の勝利は今日の試合で気持ちを切り替えて次に臨みたい」

(取材・文 慶應スポーツ)

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