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[プリンスリーグ]「もっともっとやれる」鹿島ユースが2連勝

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[4.18 プリンスリーグ関東2部第2節 浦和東高 0-2 鹿島ユース 流通経済大柏高G]

 JFAプリンスリーグ(U-18)関東2部は今シーズン12チームによる総当たり戦で開催される。18日、千葉県柏市の流通経済大柏高グラウンドでは、昨年1部だった鹿島アントラーズユース(茨城)と2部8位の浦和東高(埼玉)が対戦し、鹿島が2-0で勝った。

 守備を固めて速攻主体のサッカーを見せる浦和東に対し鹿島は前半25分、ゴール正面左寄りの位置で得たFKをエースのMF土居聖真がゴール右ポストの外側からの変化でねじ込む技ありの右足シュートで決めて先制。さらに35分には闘争心あふれるプレーを見せていたFW中川義貴が自らドリブルで持ち込み右足でゴールを破った。

 土居と青野友輝のダブルボランチが味方の動きとボールを引き出しながら、攻撃をコントロール。両ワイドを含めた技巧派たちが相手の守備網をかいくぐりながら攻めていった。ただ、後半は前半と一転、前へ出てきた浦和東の前にパスワークが空転。リズムをつかめず、絶妙な間とテクニックでマークを外すMF谷之口寛斗や果敢な攻め上がりを見せるCB境拓ら浦和東にペースを握られた時間帯もあった。それでも2点リードは変わることなく、試合終了。鹿島は川崎F U-18との初戦に続く勝利で2連勝とした。

 鹿島ユースの土田哲也新監督は早稲田大の監督へ転身した古賀聡前監督に代わり、今年からチームの指揮を執る。選手たちのほとんどは3年前に鹿島ジュニアユースで指導していたメンバー。久々に指導することになった選手たちを見て「考えてプレーしているな」という印象を受けたという。
 この日、「勝ちたい」と言う強い意志を出して勝った選手たちを評価した指揮官。一方で「劣勢の時間帯でもゲームをコントロールしながら臨機応変にやるところがトップチームの良さ。きょうは相手が前半と後半で完全に戦い方を変えてきた。その中で前半に2点を取ったけど後半、前に来る相手に対して、裏の広いところを使わずに前半と同じような攻撃で時間をかけてしまった。後半はゼロですし、課題もあります」と語り、「ゲームを読む力をチーム全体でつけられるようにしていきたい。選手は頑張っているけど、もっともっとやれる」と選手たちに期待していた。

<写真>前半25分、先制ゴールを決めた土居(左)を祝福する鹿島ユースイレブン
(文 吉田太郎)

特設:プリンスリーグ
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