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[MOM240]浦和ユースDF広瀬健太(3年)_反撃ムード絶つ好守

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.9 JFAプリンスリーグ関東1部6節 浦和ユース 4-0 市立船橋高 埼玉スタジアム第4G]

 今季最多の4得点で4戦ぶりの勝利を収めた浦和レッズユース(埼玉)。だが、市立船橋高(千葉)の厳しい守りからの速攻に何度も決定的なピンチを迎えるなど内容は絶賛されるものではなかった。

 特に後半は自陣でのミスからボールを失い、市船橋のショートカウンターに決定機をつくられる場面の連続。3-0と大量リードしていたものの、1点失えば畳み掛けられてもおかしくないような展開だった。それでも浦和は、DF陣の集中した守備によって崩されかけても得点だけは許さない。
 
 特に相手に流れが傾いたまま迎えた後半23分には、PA付近でボールを失うピンチ。市船橋のMF菅野将輝にGK不在のゴールへシュートを放たれた。だが、これはCB広瀬健太がゴールライン上でストップ。広瀬はほかにも絶妙なカバーリングでDFラインを突破しかけた市船橋アタッカーの前に立ちはだるなど、“最終ラインの砦”として追撃ゴールを与えなかった。

 前半悩まされた相手の縦に速い攻撃に対しても後半は「この部分は修正できていた」と堀孝史監督が目を細めたように、しっかりと対応。浦和にとっては快勝をもたらした攻撃陣以上に、2年生CB皆川孝之をフォローしながら、最後のところで相手の反撃ムードを断ち切った背番号4の存在が大きかった。

(取材・文 吉田太郎)

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