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[コマスポ]駒大、雨中で試合支配も中大に悔しいドロー

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=終盤の高校猛攻実らず…手痛いドロー=

 関東大学サッカーリーグ1部第9節は23日、平塚競技場で中大‐駒大を行い、スコアレスドローに終わった。自分たちのリズムを作ったが得点を奪えず、前節の流経大戦に続いて2試合連続の引き分け。首位を快走する明大との勝ち点差は8へと広がった。

 何度も天を仰いだ。粘り強いディフェンスから、縦に速い攻撃で決定機を演出した。だが、最後のひと押しが足りない。「チャンスはたくさんあった中で、決めきれない。勝てないところが今のチームの弱さ」とMF金正也主将も嘆いたが、決定力不足が足を引っ張り、またしても明大の背中が遠のいた。

 雨でスリッピーになったピッチを前に、両チームとも四苦八苦。足を取られる場面が多く見られ、その影響からか、比較的静かな立ち上がりとなった。細かいパスワークでゴールに迫る中大に対し、粘り強いディフェンスからカウンターを狙う駒大という構図が徐々にはっきりしていく。

 前半のシュート数は共に3本で、目立ったチャンスはほとんどなかった。その中で、44分、ゴール正面のFKをMF金久保彩が低い弾道の強烈なシュートで狙う。しかし、壁の下をすり抜けたボールは相手GKのファインセーブに阻まれ、ネットを揺らすことはできなかった。

 後半の立ち上がり、投入されたばかりのFW奥山慎にかき回されてバタついたが、何とか無失点で切り抜けると、60分には前半と同じような位置でのFKを再び金久保が狙う。しかし、これまた相手GKの好セーブの前に決め切れず。得点を奪えないまま時間が過ぎていく。

 65分には「足が腫れていた」(秋田浩一監督)というFW棗佑喜と運動量が落ちていたMF湯澤洋介を下げ、FWの大塚涼太と馬込司を投入。攻撃の活性化を図る。直後の69分、大塚がヘッドで流したボールを馬込が拾ってシュート。これはDFに阻まれたが、交代選手を上手く使った攻撃で相手から主導権を奪いとった。

 そして73分、この試合最大の決定機が訪れる。DF山崎絋吉が左サイドをドリブルで駆け上がると、マイナスのクロスをグラウンダ―で中央へ送る。これにフリーで走りこんだ大塚が右足で合わせたが、シュートは今度もGK畑実に弾きだされて試合終了。両チームにとって手痛いドローとなってしまった。

 「判定勝ちがあれば判定勝ちしたかもしれない」と秋田監督は語ったが、いくら内容が良くても、勝たなければ勝ち点を得られないのがサッカーだ。遠のいた明大の背中には、そう簡単には追いつけないだろう。それでも、前進するしかない。幸いなことに、次節まで2週間の間がある。苦味の残る引き分けを糧に、駒大の今後の成長に期待したい。

<写真>2試合連続のドローで肩を落とす選手たち

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(文 駒大スポーツ・近藤信太郎)
(撮影 同・東條貴史)

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