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[MOM75]仙台大FW奥埜博亮(3年)_別格の存在感、全ゴールに絡む

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.30 東北大学選手権決勝 仙台大 3-0 八戸大 盛岡南公園球技場]

 やはりMOMは彼しかいない。既にJリーグデビューも果たしたストライカー、仙台大FW奥埜博亮(3年=仙台ユース)はやはり別格だった。

 1点目のセットプレーからのヘディングシュートは「前の選手がうまくつぶれてくれて、良いボールがきた」と試合後に奥埜が語った通り、奥埜の前のスペースで選手が交錯し、うまくフリーになった奥埜が頭で押し込んだ。171cmと小柄ではあるが、実はユース時代からヘディングでのゴールを多く決めている。ゴール前で冷静にプレーできるのが奥埜の魅力だ。

 2点目の森田光哉(3年=青森山田高)のゴールは奥埜のアシスト。右サイドから中に切れ込んできた森田とワンツーを決めて、森田のゴールをお膳立てした。奥埜は元々中盤のプレーヤーで、シュート精度が高いためにFWで起用されることが多くなった。今年の仙台大はポゼッションサッカーを志向しているが、奥埜の周りを生かすプレーはそうした方向性にも合っている。

 3点目は相手DFラインのパスミスを奪ってゴールに流し込むだけだったが、常に前線からの守備を意識していたからこそ生まれたゴールだ。特別指定先の仙台でも前線からの守備を叩き込まれており、「ベガルタから良いものを持ち帰ってくれた」と瀬川誠コーチも奥埜の守備意識を高く評価した。

 今日の3得点は全て奥埜らしさが存分に見られたゴール。自分らしさを出した上で3得点全てに絡んだとあっては、MOMに選ぶしかないだろう。

(取材・文 小林健志)

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