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[プリンスリーグ]サポーターの大声援背に川崎F U-18が4発勝利!(川崎F U-18vs日本航空)

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[5.30 JFAプリンスリーグ関東2部第9節 川崎F U-18 4-0 日本航空高 日産フィールド小机]

 JFAプリンスリーグ(U-18)関東2部第9節、県リーグ降格圏内10位の川崎フロンターレU-18対11位・日本航空高(山梨)は4-0で川崎Fが勝利。プリンスリーグ残留へ望みをつないだ。

 「小机を青く染めよう」というクラブのメッセージの下、横浜市の日産フィールド小机には多くの川崎Fサポーターが詰めかけ、タッチライン越しの土手は水色で埋め尽くされた。クラブ挙げての応援を前面に受け、降格の危機に瀕した川崎Fが、日本航空に容赦なく襲い掛かった。

 大黒柱のMF苅部隆太郎、高性能アタッカー奥沢宏幸、FW仲川輝人と攻撃陣にタレントを置く川崎ユースは、立ち上がりから右の奥沢を中心に攻め立てる。ホーム等々力競技場さながらの川崎Fサポーターの応援が効いたのか、日本航空は立ち上がりから浮き足立ち、本来のポゼッションサッカーを展開できず、自分たちのリズムをつかむことができない。

 すると34分、右CKを得ると、仲川のキックにDF荻間大樹が合わせ、川崎Fが先制する。後半3分にシュートがポストに直撃するなど、反撃に転じてきた相手にひやりとさせられるシーンもあったが、すぐに立て直すと、21分にはゴール前の混戦から交代出場のFW大野宰が粘り、最後は仲川が押し込んで、川崎Fが追加点を奪う。

 この日2度目の『バスケットケース』のチャント(トップチームの試合で、川崎Fがゴールを決めた後に歌うチャント)が小机に鳴り響くと、43分には大野のパスを再び仲川が叩き込んで試合を決定付ける3点目を奪う。とどめは45分、仲川のアシストから奥沢が決めて4-0。応援に駆けつけていたトップチームのMF登里享平が「ボクが高校のときはこんなに観客が来ることはなかった。僕もプリンスリーグを戦いましたので、懐かしい気持ちもあるし、これだけ応援してもらえるのは幸せなことですね」と語ったように、ライバルチームの横浜FMのホームを等々力競技場に変えたサポーターの力が、川崎Fの快勝を引き出した。これで川崎Fは勝ち点を6へ積み上げ、大宮ユースに敗れた浦和東高を抜いて9位に浮上した。

(取材・文 安藤隆人)

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