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"絶口調"の岡田監督、因縁のオランダ監督に「名前も分からない」

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 岡田武史監督が“絶口調”だ。オランダ戦を翌日に控えた公式会見。多数のオランダ報道陣も詰めかける中、ユーモアを交えながら饒舌に語った。

 カメルーン戦前日の会見では「前半0-0、0-1なら問題ない」とコメント。結果的に前半39分に先制点を決め、1-0で勝ったが、「カメルーンに勝つには1-0か2-1」という“予告スコア”が見事に的中した。

 オランダ戦のゲームプランを問われた指揮官は「カメルーン戦のときも“前半が終わって勝っていれば一番いいが、最悪0-0、0-1でも全然問題ない”と言った。0-0、0-1を目指しているわけじゃない」と強調。「オランダ戦も0-0、0-1でもまったく問題ないが、前半をリードして折り返すことができれば最高に幸せだし、前半に3点取ってくれても全然問題ない」と冗談交じりに答えた。

 昨年12月の組み合わせ抽選会後、オランダのベルト・ファン・マルバイク監督は岡田監督の目の前で「日本の監督はだれ?」と発言。同年9月に親善試合をやったばかりだったにもかかわらず、すでに忘れ去られていた。

 この日の会見ではオランダの報道陣から「明日は監督同士の個人的な戦いでもある。ファン・マルバイク監督は岡田監督のことを知らないと言ったこともあったが?」との質問が飛び、半年前の屈辱をぶり返された。

 しかし、カメルーン戦に勝ったことで余裕が生まれたか、すかさず逆襲。「僕は彼と特別親しいわけでもないし、彼と戦っているわけでもない。個人的な戦いとはまったく思っていない」と前置きした上で、「ファン…ファン・ダイクでしたっけ? その監督さんを僕はそれほど意識していない。名前もあまり気にしてないので」と切り捨てた。

 練習で指示を出す岡田監督の声にも、心なしか張りが戻ってきた。余裕と自信の伺えた前日会見。試合後には、どんな言葉を口にするのか…。

(取材・文 西山紘平)

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