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[ナイキカップ]「気持ちで負けない」作陽が京都橘下す

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[6.26 THE NIKE CUP JAPAN西日本大会準決勝 京都橘高 0-3 作陽高 堺ナショナルトレセン]

 W杯南アフリカ大会決勝と同日の7月11日に、東京・味の素スタジアムで開催されるフットボールフェスティバル「THE NIKE CUP JAPAN FINAL」進出を懸けた「THE NIKE CUP JAPAN」西日本大会KNOCK-OUT STAGEが26日、大阪府堺市の堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで行われ、準決勝で京都橘高(京都)と作陽高(岡山)が激突。作陽が3-0で勝った。

 JFA U-18選抜のFW阪口貴之とFW東谷彰哉の2トップや10番MF鶴見怜士らを中心に攻める京都橘に対し、作陽は2年生MF谷口将ら4-2-3-1システムの両翼と10番MF吉田匡志の個人技などで相手の守備網に穴を開ける。試合が動いたのは前半10分だ。作陽は右サイドを縦に突いた谷口のクロスから吉田がシュート。DFに当たったこぼれ球を吉田が自ら左足で蹴りこみ先制点を挙げた。

 京都橘は抜群のスピードを持つ東谷や、MF若林諒とのワンツーでPAへ侵入した鶴見が決定機を迎えるがこのチャンスを活かすことできない。逆に作陽は27分、DF川原隆平のFKのこぼれ球をFW平方恒志が左足で決めて2-0とする。

 後半も先にスコアを動かしたのは作陽。9分、吉田の直接FKのこぼれ球を川原が左足で押し込み3-0と試合を決定付ける。京都橘は微妙な判定のオフサイドでゴールを取り消されるなど追撃することができず。守備陣中心に球際で戦う姿勢を全く崩さず、精神面で最後まで相手を上回っていた作陽が西日本大会決勝進出を決めた。

 この日作陽の指揮を執った中杉明裕コーチは「自分たちのつなぐサッカーをせずに、勝つために、というか、シンプルに前線へ預けてしまうことが多かった」と課題を口にした一方で、「選手たちは味スタでやりたいというモチベーションが高い。その気持ちを出してくれていた」と選手たちの戦う姿勢を評価。今回、トップチームの選手たちが不在ながらも京都の実力派を撃破したゲームキャプテンの吉田は「自分たちは気持ちを出せなければ負ける。ここまできたら気持ちを前面に出して(優勝を)狙う」と誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)

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