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長友「僕と圭佑でサッカー界を引っ張って行こうと誓えた涙だった」

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Text alert@南ア・プレトリア
 涙があふれて止まらなかった。試合終了後のサポーターへのあいさつ。長友佑都川口能活に肩を抱かれて号泣した。試合後のミックスゾーンでも、その目はまだ潤んだままだった。

 だが、悔しさばかりではない。世界と渡り合う手ごたえもしっかりとつかんだ4試合。「自分でもチャレンジできたし、トライできたワールドカップだと思います。悔いはないです」ときっぱり言った。

 エースキラーとしてその名をとどろかせた。カメルーン戦でFWエトー、オランダ戦でFWカイト、FWエリア、デンマーク戦ではFWロンメダール。パラグアイ戦では攻撃のキーマンであるMFベラをマークし、120分間で無失点。今大会中で最も伸びた選手の一人だろう。

 ただ、この先に進むにはプラスアルファが必要なことも確かだ。
「点は取りたかったですね。やはり、一人ひとりが成長していかないと。ただ、僕らがここで流している涙や悔しさが次につながっていく。僕と圭佑で、どんどんサッカー界を引っ張っていこうと誓えた涙でした」

 ロッカールームでは岡田監督から「ありがとう」と言われた。「僕は100倍のありがとうの気持ちを返したい。本当にいいチームだった」
 
 そう言うと、もう一度、目が真っ赤になった。
(取材・文・矢内由美子)

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