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目標は2014年W杯!全日本大学選抜始動、林が5ゴールの大活躍!!

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[7.27 練習試合 全日本大学選抜7-5流通経済大 フットボールフィールド]

 全日本大学選抜が27日、流通経済大と茨城県龍ケ崎市・フットボールフィールドで練習試合を行った。試合は、60分ハーフの計120分という異例の長さで行われ、FW林容平(中央大3年=浦和ユース)の5得点を含む7-5で、全日本大学選抜が勝利。発足後初の試合を白星で飾った。

 先発メンバーはGK増田卓也(流通経済大3年=広島皆実高)、DF比嘉祐介(流通経済大3年=流通経済大柏高)、牟田雄祐(福岡大2年=筑陽学園高)、林堂眞(駒澤大3年=習志野高)、大岩一貴(中央大3年=中京大中京高)、MF宮阪政樹(明治大3年=F東京U-18)、奥埜博亮(仙台大3年=仙台ユース)、碓井鉄平(駒澤大1年=山梨学院高)、東矢尚仁(同志社大3年=国見高)、FW山本大貴(駒澤大1年=ルーテル学院高)、坂本一輝(立命館大2年=野洲高)。布陣は4-4-2で中盤の碓井と宮阪を縦に配置し、試合へと臨んだ。

 試合は立ち上がりから流通経済大ペース。このメンバーで臨む初の試合ということもあり、連携不足を露呈。中盤でのショートパスがつながらず、ミスを連発。前半14分には山本が右サイドを突破し、ミドルシュートを狙うも、惜しくもバーに阻まれる。しかしその後も立て直すことは出来ず、同16分、43分と失点し、0-2で前半を終了した。

 後半のメンバーはGK増田卓也(流通経済大3年=広島皆実高)、DF須崎恭平(中京大1年=磐田ユース)、岩本知幸(阪南大3年=東海学園高)、山村和也(流通経済大3年=国見高)、櫻内渚(関西大3年=作陽高)、MF八反田康平(筑波大3年=鹿児島中央高)、河井陽介(慶應義塾大3年=藤枝東高)、湯澤洋介(駒澤大2年=矢板中央高)、金子昌広(国士舘大2年=正智深谷高)、FW岡田翔平(鹿屋体育大3年=F東京U-18)、林容平(中央大3年=浦和ユース)。1本目と違い、中盤の八反田と河井をフラットに置く布陣へと変更された。

 前半からの流れで、0-2と重苦しい状況だったが、後半は林の独壇場。後半2分、4分、27分でハットトリックを決め、3-2と逆転に成功。その後、1点を返されるも、同37分には、再び林がゴール。4-3と突き放す。シーソーゲームが続くが、同55分には湯澤、同59分には河野が得点し、6-5。終了間際の60分に、この日5得点目となるゴールを林が決め、7-5でゲームは終了した。

 同メンバーの目標について、指揮を執る流通経済大の中野雄二監督は「ユニバーシアードで優勝するという目標は確かにあるが、この子達の中から次の2014年のブラジルW杯に何人が入れるかというこだわりをもたせないといけない。4年後に、この枠からJリーグでレギュラーになって活躍して、23名の代表に召喚出来るかというのを具体的に目標にさせないと、世界とは戦えない」と力強く話した。

 来年中国で行われるユニバーシアード競技大会優勝を目先の目標としながらも、ロンドン五輪、そして2014年のブラジルW杯までを視野にいれているのが、このチームなのだ。

 今回の練習試合は、28日に日本を出発し、現地でトルコ大学選抜などと8試合を行う予定となっているトルコ遠征に先駆けて、行われた。エースFWの5得点は頼もしい限りだが、失点5というのは気になるところ。初の試合ということもあり、連携不足がそのまま結果に反映される形となってしまった。トルコ遠征での連戦で、しっかりと修正し、単なる寄せ集めではない「ひとつのチーム」に仕上げていきたい。

<写真>60分間で5ゴールを決めた林

(取材・文 片岡涼) 

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