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[MOM289]筑陽学園DF大武峻主将(3年)_「自分が負けたら試合も負ける」責任感強き“筑陽の砦”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 全国高校総体3回戦 作陽 0-1 筑陽学園 具志川多種目球技場Aコート]

 「DFに関しては今まで通りやれば結果がついてくる自信がある」。優勝候補の一角、作陽をノーゴールに封じ、3試合連続完封勝利を成し遂げた筑陽学園(福岡)のCB大武峻主将(3年)は試合後、今後の戦いへ向けて自信を示した。

 筑陽学園はここまで3試合全て1-0で勝利。それも後半ロスタイムに決勝点を挙げた岐阜工との初戦をはじめ、先制したのは全て35分ハーフの後半25分以降だ。毎試合、試合終盤まで1点も与えることのできない張り詰めた状況での試合を強いられている筑陽学園守備陣。この日も組織力で勝る作陽のサイド攻撃に押し込まれる場面があった。次々と上がってくるクロス。それでも188cmの高さを生かして全て跳ね返した大武主将は「あの状況を楽しいでいた」と笑顔で振り返る。タフな戦いを続けているからこそ生まれてくる余裕か、その言葉からは自分自身へ対する絶対的な自信も感じられた。

 「楽しむ」と「負けてもいい」は全くリンクしない。「ヘディングでボクが負けたら試合も負ける、と思っている」。自分がやらなければチームが負ける。だから自分が負ける訳にはいかない。勝利へ導くための、チームを守るための責任感がある。だからこそ、“筑陽の砦”は絶対に崩れない。 

(取材・文 吉田太郎)
写真協力『高校サッカー年鑑』

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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