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[全国総体]樋口ハット!滝川二が西武台破り決勝進出!

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[8.6 全国高校総体準決勝 滝川二 4-0 西武台 具志川多種目球技場Bコート]

 平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」は大会5日目の6日、うるま市の具志川多種目球技場A、Bコートで準決勝を行った。ともに初の決勝進出を狙う滝川二(兵庫)対西武台(埼玉1)はFW樋口寛規のハットトリックの活躍などにより滝川二が4-0で快勝。滝川二は7日に与那城総合公園陸上競技場で行われる決勝で初Vをかけて市立船橋(千葉2)と対戦する。

 春先見た西武台は、非常に連動した攻撃で、面白いサッカーを展開していた。そして今大会、その精度をさらに増して、一気にベスト4まで駆け上がってきた。しかし、その勢いも関西の雄の前には届かなかった。

「相手はリスクマネジメントをしてきて、シンプルにボールを前線に当てに来た。それに対して、引きすぎてやられてしまった」と西武台・守屋保監督が語ったように、滝川二は西武台の清水慎太郎、佐々木雅人の2トップを軸にしたフレキシブルな中盤を警戒。ボールを奪うとボランチの谷口智紀が起点となり、浜口孝太主将と樋口寛規の高速2トップにシンプルに繋げて相手のDFラインの間のスペースを果敢に突いてきた。

 滝川二の縦への早いプレッシャーに、西武台は徐々にラインが低くなった。そして10分に右サイドを突破したDF高原真峰のセンタリングを受けた樋口がそのまま中央突破し、GKとの1対1を冷静に沈めた。これで勢いに乗った滝川二はさらに28分、左クロスが流れたボールにMF濱田量也が追いつき、ニアサイドへライナー性のクロスを送り込む。これをニアに飛び込んだ浜口が鮮やかなダイレクトボレーで突き刺し、追加点を奪った。

 後半も勢いに乗った滝川二は、10分に濱田のセンタリングを樋口が蹴りこんで3-0、さらに16分には樋口がハットトリックとなる4点目を豪快に突き刺し、勝負あり。西武台も清水、佐々木が鋭いドリブル突破で、何度も滝川二ゴールに迫ったが、相手の体を張った守備を最後まで切り崩すことが出来なかった。4-0の快勝で、滝川二が全国総体では初となる決勝進出を決めた。

(取材・文 安藤隆人)

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