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[MOM298]東京VユースDFキローラン木鈴(3年)_東京Vユース快進撃を支えるキャプテン

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.7 第15回東京都サッカートーナメント学生系の部 東京Vユース2-1明治大 慶應大グラウンド]

 クラブユース日本一に引き続き、天皇杯の予選となる東京都サッカートーナメントの学生系の部で勝利を挙げた東京ヴェルディユース。注目は、エースであるMF小林祐希に集まりがちだが、攻撃陣が結果を残す中で失点を最小限に抑え、チームを支えているのは主将であるDFキローラン木鈴だ。

 大学生相手の試合にも「相手の2トップになにもさせない」という心意気で試合に臨み、勝利という結果を残した。1失点した場面は、自身のマークだったため、「あれがなければ……」と幾度も口にしたが、セットプレーからのピンチに何度も体を張り、自慢のヘディングで相手ボールを弾き返していたのは誰でもなくキローランだった。

 個性豊かなチームを率いるキャプテンは自身の仕事を「コイントスくらいしかない(笑い)」と話すが、ピッチの中でも外でも、『うるさい』というチームをまとめるのは至難の業。東京Vユースを「うるさいチーム」と言いつつも、「チームワークがいい。仲が良い」と話す頼れる主将がチームの中心にいるのは大きい。

 また本来の予定では、負けた時点で、東京Vのトップチームの練習に参加する予定となっていたが、今回の勝利によってトップへの参加は「先延ばしですね」と笑って話した。キローランはすでにトップへの参加も決まっている逸材なのだ。本人も上のカテゴリーにいっても「誰にも負けないヘディングを通用させたい」と意気込んでいる。

 次の試合の相手は慶應義塾大。再び格上の大学チームとの一戦となるが、キローラン率いる個性派集団・東京Vユースの快進撃はまだまだ続いていくはずだ。

(取材・文 片岡涼)


連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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