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観客水増し問題で、大宮・渡邉代表が試合前に謝罪挨拶

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 観客数の水増し問題で揺れる大宮アルディージャは24日、川崎F戦前の本拠地・NACK5スタジアム大宮で、渡邉誠吾代表以下スタッフ23名が謝罪を行った。

 試合開始約1時間前、渡邉代表はピッチに登場。一部サポーターのブーイングを浴びた中、「許されない行為。深く、深くお詫び申し上げます」などと謝罪した。そして「再び信頼を得られるよう、皆様から愛される地域密着のクラブになるよう、全員一丸となって取り組んでいきたい」とクラブが一つとなって信頼回復に努めることを宣言した。

 大宮サポーターからは、選手に向けては『積み上げた勝ち点に水増し無し』『試合に集中 俺たちがついている』と激励する横断幕が掲げられたが、謝罪時、渡邉代表らクラブに向けては『誇りを持って愛せるクラブへ』『正すべきを正そう!』と改善を訴えるものが掲げられ、一部からは「言ったことはちゃんとやれよ!!!」などと罵声も飛んだ。

 観客水増しが明らかになったきっかけ、10月2日の第25節・浦和戦。本来発表すべき人数(2万9203人)より4085人多い3万3660人と発表した。報道で事態が公になりJリーグが調査を始めた。

 渡邉代表は19日に会見して説明。水増しは、NACK5スタジアム大宮を初めて使用した07年11月11日以降で行われ、クラブ幹部2人が着席状況やイベント参加人数などを見て、これまでの全試合で入場者数を水増ししていたと公表。水増し人数はこれまでに計11万1737人(1試合平均1927人)に上ると発表していた。

(取材・文 近藤安弘)

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