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U-21代表、“サプライズ”入りの東京合宿スタート

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 11月に中国で行われるアジア競技大会に出場する12年ロンドン五輪世代、U-21日本代表が26日、東京都内で2日間の合宿をスタート。午後5時から約1時間30分のトレーニングを行った。

 関塚隆監督率いる同代表は19日、20日に行われた大阪合宿でロンドン五輪、そして最初の公式戦となるアジア競技大会へ向けて本格的に始動。今回はアジア競技大会の登録メンバーとなる予定の20名全員が初めて顔を揃えての合宿となった。

 練習前のミーティングでは、改めてチームコンセプトについての説明が行われたほか、大阪合宿で行われたG大阪との練習試合の反省点をチェック。負傷のDF丸山祐市(明治大)とMF登里享平(川崎F)を除く18選手が参加した全体練習では、8対8の攻守でボールの奪いどころを確認したほか、G大阪戦でもっとも大きな課題となった攻守の切り替えの部分を意識しながら練習が進められた。

 関塚監督は「いい準備をして(アジア)大会に臨みたい。選手も積極的に臨んでくれている。(その意欲を)結集して大切にしたい。(選手同士が)一日一日理解しあって、いいところを出し合って、前向きなアグレッシブなサッカーができればいい。勝っていくことで自信をつけさせたい」。U-19代表時代の08年にAFC U-19選手権でアジアでの戦いを経験しているDF薗田淳(川崎F)は「内容的にも結果にもこだわってやろうという話をした」と力を込め、また同じく08年AFC U-19選手権メンバーのMF水沼宏太(栃木)は「自分のアピールができればいい。(ロンドン五輪、アジア予選へ向けて)メンバーに入ることが大事」とアジア競技大会後の代表生き残りを誓っていた。
 
 多数の報道陣が見守る中での練習初日。選手たちは「プレッシャーの中で自分たちの力を発揮できるように」と送り出された。わずかな練習期間のみで公式試合に臨むことになるだけに選手たちの中には「チームとして早くひとつになろう」という意欲が特に強い。その思いを早速実演したのは練習後だった。昨年まで川崎Fで関塚監督の指導を受けてきた薗田と登里の「監督と選手との距離を詰めようと思った」という発案で、この日が50回目の誕生日だった指揮官に選手たちがウォーターシャワーを浴びせるサプライズ。関塚監督は「想定外」と苦笑いしていたが、ひとつ絆を深めた選手たちは笑顔で20人での合宿初日を終えた。

<写真>合宿初日から激しくやり合う山崎と當間

(取材・文 吉田太郎)

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