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永井が1トップで"初先発"も…福岡大監督「永井が生かされてない」

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[11.4 練習試合 U-21日本代表1-1水戸]

 U-21日本代表FW永井謙佑(福岡大)は1トップで先発し、後半30分からは2トップに変更されたが、83分間のプレーでゴールは奪えず、不発に終わった。

 20日のG大阪との練習試合、27日の湘南との練習試合はいずれも後半からの出場で、2トップを組んだ。湘南戦では2得点と活躍したが、この日は「今日は永井を先発、工藤(壮人)を途中からで試しかった」(関塚隆監督)と、同代表の実戦では初の1トップで初先発。しかし、後半37分、MF登里享平(川崎F)のドリブル突破からラストパスを受けた永井のシュートは力なくGKにキャッチされるなど、不完全燃焼のまま、その1分後にFW工藤壮人(柏)と交代した。

 裏へ抜けるスピードが武器の永井だが、パスの出し手と呼吸が合わず、DFを背負ってのポストプレーが増えるなど本来の良さが消えてしまった。「何回かパスが出てこないときはあったけど、中国に行ってからコミュニケーションを取って、連係を高めていきたい」。本人は前向きに語ったが、練習試合を視察した福岡大の乾真寛監督は「永井が生かされていない」とバッサリ。チームとして永井をどう生かしていくのか。1トップか、2トップか。先発か、スーパーサブか。本番までに突き詰めていく必要がありそうだ。

 8日の初戦の相手は開催国の中国。反日感情もあり、完全アウェーとなるのは間違いない。原博実技術委員長は「昔、五輪予選かなにかで中国で試合をしたことがある。何万人の観客がいる中で、点を入れたらシーンとして。点が入ってないのかと思ったら、入っていた。点が入ればシーンとするんじゃないかな」と話していた。

 永井は「ドアウェーだと思うけど、やるしかないし、そこは割り切って、優勝を目指したい。アウェーとかはあまり気にしないタイプなので」と平常心を貫く。俊足ストライカーが、ゴールでアウェーの観衆を黙らせるつもりだ。

[写真]1トップで先発を果たした永井

(取材・文 西山紘平)
第16回アジア競技大会特設

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