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紺野あさ美、ラストガッタス

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【11月7日 横浜・キャプテン翼スタジアム】

2003年のチーム結成時よりゴレイロとして活躍してきたハロー!プロジェクトのフットサルクラブ、Gatas Brilhantes H.P.の背番号12、紺野あさ美(写真)が、この日行われた第3回 SURUGA BANK CUPを最後にチームを退いた。

最終戦の南葛シューターズ戦終了のホイッスルが鳴ると分厚いキーパーグローブで前髪をよけた。その目には隠しようのない寂しさが滲み出ていた。

大会後、陽が西に傾き、底冷えのしてきた会場でこれまでを振り返ってもらった。

「最後はやはりさみしさがありました。今までのことが思い出されました」

2003年9月のチーム結成時から7年が経つ。その間フットサルを通していろんな経験をしてきた。

「試合に負けるとやっぱり悔しい。そして勝つためには努力するしかない。その“努力精神”というのはとても学ばされました。チームとしてもみんなで話し合って協力する。その成果は目に見えてわかる力となって戻ってくるんです」

努力することと同時に学んだのは、チームとして団結することの強み。

「ひとつのことをみんなが本音で語り合うというのは、普段なかなかないことで。でもそこで集中して話し合いをして団結する、というのは他では得られない感覚、ガッタスで初めて得た感覚でした」

これまでの試合の中で最も印象深い試合は2005年7月26日のすかいらーくグループカップだという。

「あの代々木(第一)体育館のことは忘れられません。あの大会、初戦に出られず、悔しくて泣いてしまって。でもその後の試合に出させてもらって、これまでずっと練習でやってきた横っ飛びができて、セーブができたあの大会。ぱっと思い返されますね…」

Gatasはこの大会、ゴレイロ紺野の活躍もあって優勝。公式大会連覇を達成し、「常勝Gatas」といわれるようになった。

今後はGatasでのこれまでとはまた違う立場になるが、フットサルへの思いは変わらない。

「機会があればぜひフットサルをやりたいですね。Gatasにもできる限り遊びにいきたい。みなさんもフットサルやりましょうよ、って思います(笑)」

そして最後にもうひとつ。自分がここまでやってこれたのは、サポーターの力が不可欠だった。

「今日も朝早くから、時間が遅くなって寒くなるまで応援してくれました。これまでも真夏のお台場とか、いろんな環境の中で試合をしてきましたけど、どこにでもみなさんが来てくれたのが力になりました。試合をして、がんばって、悔しい思いも嬉しい思いもして。でも一番嬉しかったのはいっしょにサポーターのみなさんが喜んでくれたことです」

背番号12はサッカーでいうサポーター番号。努力の証とサポーターへの感謝を胸に刻み、紺野あさ美は新たな一歩を踏み出す。

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