beacon

東京Vの新シーズンの目標は“原点回帰”J1帰還をめざして戦い抜く!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京ヴェルディは23日、東京都稲城市・駒澤女子大学記念講堂で2011年シーズン新体制発表記者会見を行った。会見ではクラブの新スローガン「原点回帰~ALL FOR VERDY~」を発表。目標もJ1昇格ではなく、「J1帰還」として、本来いるべき場所であるJ1の舞台へ戻るための年と設定したことを説明した。

 昨季は昇格争いに加わりながらも終盤戦で、千葉や福岡の上位相手に勝ちきることができず、5位に甘んじて昇格を逃した。そんな昨季からFW高木俊幸が清水へ、MF柴崎晃誠が川崎Fへ移籍。主力選手の流出となったが、代わりに広島からFW平繁龍一、川崎FからDF森勇介、甲府からFWマラニョンなど即戦力となる選手が多く入団することになった。

 今季一番の補強として注目される森は「クリーンなプレーをめざしていきたい」と話し、「持ってる力を全部出して、J1に戻れるように頑張りたいです」と意気込んだ。また、平繁も「FWなので得点にこだわって結果を出したい」と力強く話した。

 移籍加入選手の他にも、今シーズンは東京VユースからMF高木善朗ら5選手が昇格を果たした。昨夏の全日本クラブユース選手権で日本一に輝いた勢いをトップチームに持ち込むつもりだ。その他にも、成立学園高からFW竹中公基、国士舘大からGK新井章太が加入するなど、多彩な顔ぶれとなっている。

 また、昨シーズンは経営問題からクラブ存続も危惧されたが、この日は多くのスポンサーが紹介された。今季からイタリアのフットボールブランドであるエネーレ(ENNERRE)とサプライヤー契約を結んだことも発表。エネーレはかつて93年、94年シーズンと鹿島アントラーズとサプライヤー契約を結んでいたこともある。同社の下遠野社長は「エネーレは時代とともに衰退していってしまった」と説明。「ヴェルディと一緒に栄冠を勝ち取りたい」と話した。新たなユニフォームを身にまとい、緑の戦士たちが来季こそはJ1の舞台へ帰還するために、必死に2011年シーズンを戦い抜く。

[写真]新ユニフォームのお披露目を行った(左から)南、小林、高木、菜入、高野

(取材・文 片岡涼)

TOP