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J王者対天皇杯覇者!ゼロックス杯獲得へ両チーム闘志

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 2011年のJリーグシーズン幕開けを告げる富士ゼロックススーパーカップが26日、横浜市の日産スタジアムで開催される。2010年Jリーグ王者の名古屋グランパスと天皇杯覇者の鹿島アントラーズによる決戦。これを翌日に控えた25日には都内のホテルで2011年Jリーグキックオフカンファレンスが行われ、名古屋、鹿島の両監督、選手が意気込みを語った。

 昨年、悲願のリーグタイトルを獲得した名古屋だが、対鹿島戦に関しては天皇杯準々決勝を含めて3連敗。それだけに今回の一戦はJ王者のプライドを守るための闘いでもある。記者会見に出席したMF小川佳純はすでに気合十分。「(昨年)3連敗している。昨年は優勝したけれど、その前のチャンピオンである鹿島に一度も勝てなかった。悔しい思いをぶつけたい」と雪辱を誓った。

 一方、昨年3タテしている鹿島に油断は全く見られない。DF岩政大樹は「ボクは過去の試合とリンクして考えたことはない。昨年、3勝したからといって楽な試合になるとは考えていない」と語り、「(昨年)名古屋(との対戦)は一番疲れた試合だった。こういう相手と明日やるのは厳しいと思うが、体を張ってやりたいと思う」とこちらも闘志を燃やしていた。

 互いに実力を認め合っている両チーム。名古屋のストイコビッチ監督は「強い鹿島」という表現を使い、鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督も「グランパスは素晴らしい、強いチーム」と返す。ともに対戦相手への賛辞を述べ合ったが、AFCチャンピオンズリーグ、Jリーグ開幕へ向けて絶対に勝ちたい試合であることは間違いない。
 
 名古屋対鹿島戦は1993年のJリーグ開幕カードでもある歴史ある一戦。互いに必勝を誓った決戦は鹿島が勝てば3年連続、名古屋が勝てばストイコビッチ監督が現役だった96年以来のゼロックスカップ獲得となる。

[写真]記者会見に臨んだ両チーム監督、選手。左から名古屋MF小川、ストイコビッチ監督、鹿島・オリヴェイラ監督、DF岩政
(取材・文 吉田太郎)

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