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ピクシー「復しゅう戦」、名古屋が打倒鹿島誓う

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 名古屋グランパスストイコビッチ監督はやはり「負けず嫌い」だった。26日の富士ゼロックススーパーカップ(日産)で戦う鹿島アントラーズ戦。ストイコビッチ監督は昨シーズンの公式戦で3連敗した鹿島戦を前に「3敗しなくて優勝しないよりは、3敗して優勝した方が良い」と語って周囲を笑わせたが、すぐさま表情を引き締めて「(鹿島戦は)リベンジというか、復しゅう戦だと考えている。ベストを尽くす」と誓った。
 
 勝ち続けることにこだわる。名古屋の監督に就任した08年は前年11位だったチームを3位へ躍進させたが、その翌年は9位に後退。昨シーズンは就任3年目でリーグ戦初優勝を果たしたが、鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督も「Jリーグは競争心の高いリーグ。これ以上はブラジル選手権しかない。8チームから10チームが優勝候補となっている」と語っていたように、戦力が均衡しているJリーグで勝ち続けることが簡単ではないことはわかっている。

 だからこそ、25日の記者会見では「昨年タイトルを取ったので後ろに落ちたくない。簡単にタイトルが取れると考えているほど狂っていないがやるしかない。ベストを尽くして最後タイトルを取れればいい」と宣言。一戦一戦ベストを尽くして戦い、タイトルを守るつもりだ。

 常勝・名古屋を築くシーズンの開幕。「強い鹿島さんに対してなかなか勝てないと思うが、いいサッカーをして、全力を尽くしてやるだけ」。シーズン中、どこかで悩まされるであろう周囲からプレッシャーを跳ね除けるためにも、鹿島に勝ってシーズンをスタートするしかない。

(取材・文 吉田太郎)

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