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「子供たちの笑顔を取り戻すために」ラモス監督が被災地に激励メッセージ!!!

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 元日本代表MFでビーチサッカー日本代表のラモス瑠偉監督が、震災で苦しむ人々を熱いメッセージで激励した。ラモス監督は29日の「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」で大阪長居スタジアムを訪れ、JリーグOB選手会の一員として、会長の柱谷哲二・水戸ホーリーホック監督らと募金活動を行った(詳細はコチラ)。その際、被災者に励ましの言葉を並べるとともに、一般の人にガソリンや食料品など買い溜めなどをしないように強く呼びかけた。

以下、ラモス監督のメッセージ
 
 とにかく僕は、パワーを送りたいですね。もう一回、明るい日本を復活させたい。(被災していない日本国民ら)私たちが力を合わせれば、怖いものなしですよ。ほかの国だったらとんでもないことになっていたと思う。日本ほど、一つになれる国もないんだから、協力して助け合おうよ。

 11日に震災があって、翌週の火曜日の日(15日)に、どうにかして東北に行こうと(OB選手や知人ら)何人かで話したんだけど、電車も止まってたし、ガソリンもなくて車が動けなかった。向こうから車で迎えに来てくれる知り合いが沢山いるのに、ガソリンがないから駄目だった。

 阪神淡路大震災のときは、1週間くらいで神戸に行けたんだけどね。今回はガソリンの問題もあって行けなかった。被災していない人たちがガソリンを買い溜めしていたニュースが流れたけど、くだらないですよ。被災していないのにガソリンを買い集めてる。そういうのは許せないですね。

 私たちは物資もそうだけど、早く行って、避難所の子供たちを抱きしめてあげたかった。ハグハグってね。ボールはないと思うけど、昔は新聞を集めて靴下の中に入れてボールにしていたけど、そういうのでもいいから、リフティングしたりして、一緒に遊んだりできればと思った。今回はまだ行けていなくて残念でした。

 それに東京では、いろんなものを買い占める人が出て騒動になった。ほんとにそういう人間は小さいと思う。もっと必要としている人がいるのに、何を考えてるんだと思う。東京から逃げよう、日本から離れようとしていた人もいた。もう、二度と来るなよと思う。

 被災された東北の人には、これ以上、頑張れとは言えないですね。ただ、希望だけ持ってほしい。亡くなられた人の分まで私たちは生きないといけない。神様は見捨てないですよ、絶対に。本当に神様がいなかったら、地震も夜中に起きて、もっと大変なことになっていたかもしれない。

 とにかく僕がいいたいのは希望を持ってほしいということだけ。みんな、日本中の隅から隅まで、多くの人が心配して、応援しています。きょう(長居での募金活動に)も寒い中、沢山の人が来てくれた。自分の貯金をおろしてきた人もいたし、子供も来てお小遣いの中から募金してくれた。他の国だったら……。やっぱり日本人は凄いです。日本人になれて、改めて誇りを持った。ほんとに日本人になって良かったと思う。
 
 日本人は力合わせると怖いものなしですよ。どこの国にも負けない。改めてそう感じた。阪神淡路大震災のときもそうだけど、今回も日本は絶対に復活する。みなさんの笑顔を取り戻すまでは、僕らは活動を続けたい。柱谷会長も言っているけど、一人じゃなく、みんなでやりたいと思う。みんなで力を合わせれば、怖いものなしですから。どんな山でも乗り越えられます。

 チャリティマッチ? それをメインでやりたいですね。東北の人の笑顔を取り戻すために、勇気付けるためにやりたい。そうなるなら毎日、試合をしてもいい。体がぼろぼろになってもやりたい。サッカー教室でもいいからやりたい。子供たちの笑顔を取り戻すためにも、2時間でもいいから一緒にボールを蹴って、希望もてよ、と一言、声を掛けてあげたい。

 とにかく彼らの笑顔が早くみたいですね。言葉は見つからないけど、オレたちが前向きにいかないといけない。みんなが下を向いてると、日本が沈んでしまう。下を向くのは、東北の人も望んでいないと思う。これ以上、つらい夜が来ないように神様にお願いしたい。

[写真]左右合成。右は募金活動をするラモス監督。子供たちを元気づけるため、今後も様々な活動を行う

(構成 近藤安弘)

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