beacon

あこがれの静岡ダービー初出場、磐田の黄金ルーキー山田「勝ちたかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.9 チャリティーマッチ 清水1-1磐田 アウスタ]

 チャリティーマッチとはいえ、ダービーの持つ意味は特別だった。左MFで先発したジュビロ磐田の大卒ルーキーMF山田大記。静岡県浜松市出身で、中学時代はジュビロ浜北に所属するなど磐田の下部組織から藤枝東高、明治大をへて“古巣”に戻ってきた。

「ダービーには独特な雰囲気があるし、その雰囲気を味わえて楽しかった。子供のころからずっと見てきていたし、特別なものだというのは人一倍感じていた。そのピッチに立てたのはよかったけど、だからこそ点を取りたかった」

 前半19分、同じ明大出身のMF小林裕紀のスルーパスから左足でシュート。同34分にはDFパク・チュホのオーバーラップを引き出し、チャンスをつくった。最大の決定機は後半12分。GKと1対1の絶好機を迎えたが、左足のシュートはGKに阻まれた。

「1対1の場面は決めたかった。ダービーということで、チャリティーマッチだけど、勝利にこだわっていた。勝ちたかったので、引き分けの結果は残念です」

 個人として、チームとして、結果を悔やんだ山田は後半20分にベンチへ下がった。「交代には監督のいろんな考えがあると思うけど、もっともっとアピールして、フルに使ってもらえるようにしたい」。そう意気込むと、「ボールを引き出すところがもっとうまくなったら、オンザボールのところも簡単になる。もっとボールに触る回数、チャンスの回数を増やしたい」と自身の課題を挙げた。

「攻撃の選手は結果が大事。そこをしっかりやって、アピールしたい」。ルーキーながら任された背番号10。磐田の未来を背負う司令塔はまだまだ進化の途中だ。

(取材・文 西山紘平)

TOP