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U-22“もう一人の永井”も名刺代わりのゴール

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[第1試合 U-22日本代表2-0全日本大学選抜(前半0-0)]
「こっちの永井も呼んでほしいと思っていました」。19歳のFW永井龍(C大阪)が、U-22日本代表初招集で存在感をアピールした。

 学生選抜との試合は、サブ組中心に構成された後半に出場。残りわずかとなった同43分、相手のスローインをかっさらってドリブルで持ち込み、GKと1対1になって右足シュートを決めた。

 「43分まではこのチームに生き残るのは無理かなと思っていたけど、点を取ったので行けるかなと思った」

 冗談めかして言うが、確かにそれまではあまりいいところがなかった。硬く、凸凹なグラウンドに手を焼き、ボールが収まらず、「自分が邪魔しているんじゃないかと思った」。だが、「点を取ったらチャラになる。FWで助かった」。この活躍が認められ、非公開で行われた第2試合の神戸戦では主力組の1トップに入った。

 昨年のアジア大会で得点王に輝いた名古屋のビッグルーキー永井謙佑と同じ姓、同じポジションだ。「勝てないところはいっぱいあるけど、勝てるところもいっぱいある。足は負けるかもしれないけど、最後のフィニッシュのところの決定力で上回りたい」。何かと比較されるライバルに対しても臆する様子を見せないポジティブシンキングも魅力だ。

 名古屋の永井とは一度も同じピッチに立ったことはないという。今回、〝元祖〟の方はACLのため、不参加。「まだ総理大臣杯のプレーを見たことしかないですからね。一緒にやりたいので、また僕が選ばれるように頑張らないと」と目を輝かせていた。
(取材・文 矢内由美子)

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