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大宮、ライバル新潟に6戦勝ちなし。李「気持ちが入りすぎたかも」

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[5.7 J1第10節 大宮0-0新潟 NACK]

 今季のホーム初勝利を狙った大宮アルディージャだったが、苦手の新潟を相手に0-0のドローに終わった。これで新潟戦は、2009年3月のナビスコ杯での勝利を最後に4分2敗と6戦白星なしとなった。リーグ戦に限ればこれで4試合連続ドローで、2008年3月の白星を最後に、5分1敗と6戦勝ちなしとなった。

 鈴木淳監督が「ペナルティーエリアにかかってからの崩しが、なかなかできなかった。ペナルティーエリアの人のバランスが良くなかったかなと。あとはそこでのミスだとか、判断がしっかりしていないために、最後の決定打を打てない感じだった。内容はそんなに悪くなかったが、ゴール前でどういうふうにして崩していくかというのがこれからの課題」と振り返った通り、バイタルエリアでの攻撃に工夫が足りなかった。

 雨でピッチコンディションが良くなかったこともあり、ゴール前の狭いエリアで、相手を揺さぶる細かいパス回しができなかった。ラファエルと李天秀の強力2トップにうまくボールが入らず、また入っても2人目、3人目がうまく連動できず、2トップのシュートは計3本に終わった。

 李天秀は「勝負が決まらない試合となり、非常にむなしい。ゴールを取るために、気持ちが入りすぎたかもしれない。新潟は失点が少ないが、堅固なチームだった。ただ、ゴールをこじ開けるチャンスはあったので、決めたかった。もっとチームとして、合わせていけるようにしないといけない」と悔しがり、ゴール前での連携力アップの必要性を説いた。

 開幕の鹿島戦は3-3で引き分けたが、続くホームで行った4月23日の柏戦では、昇格したばかりの相手に0-1で敗戦した。4月29日の神戸戦は敵地ながら1-0で勝利したが、続く5月3日の甲府戦(アウェー)は、これまた昇格してきたばかりの相手に1-1と引き分けた。波に乗れない状態が続いており、MF青木拓矢は「もやもやしている部分がある。もう少し前で奪ってサイドを使ったりと、やっていかないといけない」と話した。

 次節14日は敵地での山形戦があり、その後、22日に今季3度目のホームゲームの清水戦が控える。李天秀は「次、いい形で勝って、波に乗りたい」と闘志を燃やしている。キーマンの言うとおり、山形にしっかりと勝って勢いに乗り、ホームのサポーターに白星を届けたいところだ。

[写真]突破を図る大宮の李天秀

(取材・文 近藤安弘)

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