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U-17W杯視察帰りのU-18代表・吉田監督、「何人か引き上げようと思う選手がいた」

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[6.30 練習試合 U-18日本代表候補4-0静岡産業大 Jステップ]

 U-18日本代表の吉田靖監督は8月のSBS杯(静岡)から本格的な世代間の融合に着手する考えを明らかにした。今秋にAFC U-19選手権予選(タイ)を控える同代表。26日から行った短期合宿では追加招集のDF久司勇ニ(JFAアカデミー福島)を除き、全選手が93年生まれだったが、現在メキシコで開催中のU-17W杯を戦っている94年生まれ以降の選手で構成されたU-17日本代表組も今後は選考の対象となる。

 吉田監督は今回の合宿が始まるまでメキシコに滞在し、U-17日本代表のグループリーグ3試合を視察。ジャマイカ、アルゼンチンを下し、フランスと引き分けた「94JAPAN」の戦いぶりは指揮官の目にも焼き付いた。「これまではU-17W杯があるから呼べなかったが、それも終わるので。いい試合をしていたし、何人か(U-18日本代表に)引き上げようと思う選手もいた」と収穫を強調した。

「これからは競争になる。だれかが入ってきたらだれかが弾き出されるのが代表チーム」。1学年上にあたるU-18代表組の意地と、世界ベスト8という快挙を達成し、大きな自信を得たU-17代表組の台頭。その融合が互いの刺激となり、チームがさらに活性化されることに期待していた。

 U-18日本代表候補はチーム立ち上げとなった今年2月の合宿でU-17日本代表候補と練習試合を行った。当時は7-2で“兄貴分”のU-18代表候補が大勝(詳細はコチラ)。当然、U-18組には簡単にポジションを譲れないプライドがあるが、U-17組も世界大会を勝ち上がることで当時とは見違えるほど成長している。

 U-17組が初合流するとみられる8月のSBS杯ではメキシコ、オーストラリア、静岡ユースと対戦する。「強いところとやれるので、そこで腕試しをして、できたこと、できなかったことを踏まえてチームをステップアップさせたい」と吉田監督。その後も8月下旬、9月下旬に2度の海外遠征を予定しており、AFC U-19選手権予選に向けてチームを強化していく。「どうしても目先に予選があるので、選手を発掘しながらチームもつくっていく難しい作業になる」。限られた時間で最高のメンバー、最強のチームをつくりあげていく。

(取材・文 西山紘平)

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