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U-18代表候補FW高原、鮮烈な左足ゴール

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[6・30 練習試合 U-18日本代表候補4-0静岡産業大 Jステップ]

 静岡合宿最終日の練習試合勝利を目指すU-18日本代表候補に火をつけたのは名古屋グランパスU18のエースストライカー、FW高原幹だった。

 前半4分、敵陣中央で前を向いた高原は「相手のディフェンスラインと中盤との間が間延びしていたのでスペースがあった。中盤へ降りてから前を向いて仕掛けるのが好き。ミドルも自信があったので狙いました」とバイタルエリアをスピードに乗ったドリブルで前進すると、そのまま左足を一閃。ボールはゴール左上へ突き刺さるビューティフルゴールとなった。

「振りぬいたら入ってくれた」と謙遜した高原だったが、後半3分にも鋭いドリブルから強烈な左足シュートを放ったほか、18分にはFW小野瀬康介に絶妙なラストパスを通して1得点1アシストの活躍。中盤へ降りてから正確なタッチでパスワークに参加し、スペースへ飛び出しての左足シュートと前線で存在感を発揮した。

 高原は中学時代に日本クラブユース選手権(U-15)大会でMVPに輝いた実績を持つレフティー。昨年U-17日本代表の一員として出場した国際大会、コパ・チーバス(メキシコ)では3戦連発を含む4ゴールと爆発し、チームを決勝へ導いた。だが昨夏に右ひざ前十字靭帯断裂の重傷。年代別代表からも遠ざかっていた。それでも2月の戦列復帰からコンディションを徐々に上げて復調。右ひざには予防のために未だテーピングが巻かれているが「問題ない」という。貴重な左利きのストライカーは今後へ向けて「代表に残っていくことが目標。このまま結果を出し続けていく」と力強く言い切った。

(取材・文 吉田太郎)

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