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[U-17W杯]初の世界4強へ!U-17日本代表、“運命の”ブラジル戦迫る

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 U-17日本代表、“運命の”ブラジル戦迫る! U-17W杯2011メキシコ大会で1993年以来18年ぶりの8強進出を果たしたU-17日本代表は3日(日本時間4日)、初の準決勝進出をかけてU-17ブラジル代表と対戦。6月29日のU-17ニュージーランド代表戦を6-0で大勝し、U-17W杯での過去最高成績である8強に並んだU-17日本代表は、前回大会初戦で2-3のスコアで敗れているサッカー王国を突破し、歴史を塗り替える。

 目標の「ファイナリスト」へ最大の難関だ。南米予選を1位突破してきたブラジルは、混戦が予想されたデンマーク、オーストラリア、コートジボワールと同組のグループFを2勝1分で1位突破。そしてエクアドルと対戦した決勝トーナメント1回戦では、今大会チームトップの4ゴールをたたき出しているFWアデミウソンの右足ミドルとセットプレーからFWレオが決めたゴールにより2-0で快勝した。03年以来の世界制覇へ向けて着実に歩を進めている。

 多彩なアイディアと高度な技術を活かして攻める攻撃陣に注目の集まりがちなブラジルだが、GKシャルレスを中心としたディフェンス陣は今大会4試合中3試合を無失点。南米最終予選から無敗を続けている勝負強さも兼ね備える難敵だ。

 ただ日本はチーム始動から2年間養ってきた力を大一番で発揮するだけだ。1994年生まれ以降の世代で構成されたU-17日本代表、通称「94JAPAN」は「共鳴」をチームコンセプトに2年間強化を図ってきた。「同じ絵を描く『共通意識』を持ち、状況把握して『情報の共有』をし、3人以上で『意図を共感』して『共同作業』を成し遂げる」という「共鳴」。ゲキサカ高校生コラムニストで、5月のU-17日本代表欧州遠征でチームに帯同していたMF長谷川竜也(静岡学園)は「みんなサッカーに対してアツい。ちょっとしたことでもすぐに話し合ったり、チームの和というか、一丸になってやろうという姿勢をすごく感じた」と語っていたが、今、世界舞台で繰り広げられている連動性の高いパスワークやディフェンスは選手間の高い意識によって精度を高められきた。
 アルゼンチンなどを沈めてきたパスワークでブラジルも翻弄することができるか。慌てず、ボールを失わずに攻め、MF石毛秀樹(清水ユース)やFW早川史哉(新潟ユース)ら何人もいる“フィニッシャー”が王国のゴールを破る。ニュージーランド戦直後のインタビューで吉武博文監督は「こういう舞台で世界王者のブラジルとできるのは本当にうれしいこと。2年間、このチームでやってきたことがどれだけ通用するか、ピッチでどれだけ表現できるか楽しみ」と語っていた。今大会登録全21選手がピッチに立ち、全員で勝ち上がってきた日本は再び一丸となってブラジル撃破へ挑む。

 JFAによるとFW鈴木隆雅(鹿島ユース)は「(U-17W杯では)まだベスト4に行ったことがないので、『94JAPAN』で成し遂げて歴史を塗り替えるチームになりたいです」。最高の舞台で最高の相手を破り、日本の歴史を変える。

両チームの主な成績
【日本】
[AFC U-16選手権2010予選成績]
12○0フィリピン
6○0バングラデシュ
5○0台湾
3○0インドネシア
[AFC U-16選手権2010成績]
6○0ベトナム
1○0東ティモール
0△0オーストラリア
3○1イラク
1●2北朝鮮
[U-17W杯2011成績]
1○0ジャマイカ
1△1フランス
3○1アルゼンチン
6○0ニュージーランド

【ブラジル】
[Sudamericano Sub-17(南米予選)予選リーググループB成績]
4○3ベネズエラ
2○1チリ
1●2パラグアイ
5○1コロンビア
[Sudamericano Sub-17(南米予選)決勝リーグ成績]
0△0ウルグアイ
1○0コロンビア
3○1エクアドル
3○1パラグアイ
3○2アルゼンチン
[U-17W杯2011成績]
3○0デンマーク
1○0オーストラリア
3△3コートジボワール
2○0エクアドル


▼関連リンク
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