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デビュー即ゴール!!草津からG大阪に加入のラフィーニャが3得点演出

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[7.27 J1第10節 鹿島1-4G大阪 カシマ]

 3得点に絡む圧巻の“デビュー戦”だった。草津から期限付き移籍でガンバ大阪に加入したFWラフィーニャが1-1の後半20分から途中出場。移籍後初出場を果たすと、立て続けにゴールを演出した。

 まずは後半35分、DF加地亮の右クロスのセカンドボールを拾い、左足でシュート。GKが弾いたこぼれ球をFWイ・グノが難なく押し込んだ。そして同38分、カウンターからMF佐々木勇人のスルーパスに反応。PA内に切れ込み、GKもかわすと、無人のゴールに右足で流し込んだ。

 新戦力の“デビュー戦ゴール”に沸くゴール裏のサポーター。その目の前で側転からバック宙のド派手なゴールパフォーマンスを披露した。草津時代は昨季34試合8得点、今季も15試合5得点を記録。その得点力を評価され、G大阪への移籍を果たしたストライカーがいきなり能力の高さを見せ付けた。

 後半43分には絶妙なスルーパスでイ・グノのダメ押しゴールをアシスト。「まだ来たばっかりでほとんど練習もしていないし、しかも今日は公式戦。難しさはあった」と言いながら、1得点1アシストを含む3得点を演出する活躍だった。

 練習でも2トップを組んでいなかったというイ・グノは「目を合わせたり、呼吸を合わせたりするのがうまい。しかも能力が高い。だから息の合ったプレーができた」と指摘。MF武井択也も「まだ練習して2、3日だけど、結構スピードがあるなと思った。裏に抜け出る前、前への選手かな。今日もくさびより、前に行った方が力を発揮していた」と話すなど、互いに“手探り状態”のままゴールを決めてみせた。

 武井は「合わせていけばもっといいところが出てくると思う。アドリアーノに近いタイプ」と、6月にカタールリーグへ移籍するまでに9得点を量産した“元エース”の名前を引き合いに出した。「いきなり入ってあれだけの活躍をするのは能力が高い証拠だし、自分でシュートを狙いにいきながらパスも出せる。ガンバに合っていると思う」と、“お墨付き”を与えた。

「勝ち点3に貢献できてうれしい。このまま2点、3点と続けていきたい」とラフィーニャ。新たな点取り屋の誕生は、首位獲りを狙うG大阪をさらに勢い付けそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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