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[MOM456]大阪桐蔭FW田中淳一(3年)_J注目FW「パウロ」が実力示す2発

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平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技(秋田)
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7・29 全国高校総体2回戦 米子北1-2大阪桐蔭 仁賀保グリーンフィールド]

 大阪桐蔭の野生派ストライカーが、2発でチームをベスト16へと導いた。まずは前半8分、左サイドから左前方にボールを運んでから左足を巻き込むように放った豪快な一撃で先制ゴール。そして後半34分には縦パスで右サイドから抜け出すと、利き足とは逆の右足で決勝ゴール。この瞬間「勝ったと思った」という大阪桐蔭FW田中淳一(3年)はベンチ方向へ走り出すと歓喜の中心となった。

 ニックネームは「パウロ」。チームメートだけでなく、他校の選手までもが田中を「パウロ」と呼んでいた。風貌、プレースタイルを含めての愛称だということだが、そのストライカーは愛称通りのダイナミックなドリブルと、わずかな間があればどこからでも打ち込むシュートで存在感。そして圧巻のパワーを披露した先制ゴールとディフェンスラインの背後への鋭い飛び出しというもうひとつの魅力を見せ付けた決勝弾で、難敵・米子北撃破の立て役者となった。

 以前から関東のJ1クラブのスカウトが「J1かJ2か分からないけれど、プロになりうる存在」と評価しているストライカーは今年3月、フランスのボルドーへ練習参加も経験している。ただ「自分としてはドリブルとかやれたと思うけれど、向こうの評価は違った」と練習参加は1ヵ月の予定が3週間で打ち切り。悔しい思いで帰国した。それだけに「いつか見返したいと思っている」と意気込む。評価を高めて将来世界へ挑戦することが目標。「まずはインターハイで優勝したい。注目されているチームじゃないけれど、目標はそこ。自分は優勝するために点を決めて得点王を狙っていく」。今大会、チームの日本一に貢献し、自身もその知名度を全国区にする。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)

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