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松田選手、ありがとう……。追悼試合に松本山雅サポーターが集結し感謝を示す

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 故・松田直樹さんが所属していたJFLの松本山雅FCは7日午後6時30分から、ホームの松本平広域公園総合競技場(アルウィン)でJFL後期第6節SAGAWA SHIGA FC戦を行う。この試合は松田さんの追悼試合となり、会場には開門予定の午後4時30分よりもかなり前の時間から、多くのファン・サポーターが集結。周辺には長蛇の列が複数作られ、松田さんを偲びながら開門を今か今かと待つ姿が見受けられた。

 早い人では、昨日からゲート前の場所取りをし、駐車場に停めた車の中で一泊。朝8時ごろから並んでいたサポーターの方もいたという。列の中には、松田選手への思いをしたためた旗やボードを持った人、献花台にお供えするための花束を握りしめている人、手紙を持っている人などが多数。松田さんの代名詞といえる背番号「3」のユニホームを着た人も、あちこちで見られた。

 ゴール裏のゲート前には松本山雅FCのチームカラーの緑と、横浜F・マリノスや日本代表で親しんだ青の布地に、『ありがとう 松田直樹 3 闘争人』と書かれた横断幕が用意され、ファン・サポーターが松田さんへの感謝の思いを綴っていた。松本山雅FCで過ごした時間は、決して長くはなかったが、ファン・サポーターの言葉を聞くと、改めて松田さんの存在の大きさが感じられた。ファン・サポーターの方はゲキサカを通じて、松田選手への思いを語ってくれた。


●三村さおりさん(39歳、松本市)
「本当に特別な選手というか、ヒーローのような人でした。チームを引っ張っていく力とか、凄く大きな存在でした。まだ実感がわかないです。きょうも、サッカーをしているのではないかと思ってしまいます。長野に来てくれて、これからもっと盛り上がってというところで、こういうことになりましたけど、これからも天国から山雅のチームを見守っていて欲しいと思います」

●平林優介くん(13、松川村)
「松田選手がいたから、チームはここまで来ていると思います。松田選手はいなくなってしまいましたが、松田選手も一緒という思いで、J2昇格を目指してほしいです。サポーターもしっかりと応援していきたいです。松田選手は、凄く気持ちの熱い選手で、闘志あふれるプレーが、他の選手と比べて魅力的でした。今後、チームには苦しいときがあるかもしれないけど、松田選手が見守ってくれたら選手も頑張れると思います。天国で見守っていてください」

●森田雄一さん(31、松本市)
「松田選手が『松本に来て、ホント良かった』と言ってくれたことが、本当に嬉しかったです。共に戦ってくれてありがとう。そして、これからも山雅を天国で見守っていてください」

●堀口雄太さん(32、松本市)
「自分は、今までサッカーを見ていなかったんですが、松田選手が来てくれたことで、サッカーを見るようになりました。だから、こんな早くいなくなってしまうなんて、凄く寂しいです。松田選手はいなくなってしまいましたが、J2に昇格できるように、これからも応援し続けます」

●小松真理さん(30代、松本市)
「最初、山雅に松田選手が来てくれると聞いたとき、どうして田舎の弱小チームに来てくれるのか、不思議でした。でも、本当に山雅に来てくれて、本当に嬉しいです。心から、ありがとうと言いたいです。J1に上がるまで天国で見守っていてほしいです。本当に心からご冥福をお祈り致します」

●椎名威夫さん(23、松本市)
「松田選手のことを考えると、言葉に詰まってしまいます。とにかく、山雅に来てくれてありがとうという気持ちが一番です。マリノスの最終戦(昨年12月4日の大宮戦)を見ましたけど、ああいう熱い思いを持った人が山雅を選んでくれて……。本当に熱い思いがあって来てくれた。ありがとうという思いだけです。Jに上がれるまで、天国で見守っていてほしいです」

●ミヤハラナオヤさん(30、松本市)
「カマタマーレの試合で、松田選手が同点ゴールを決めたときのことが凄く印象に残っています。負けられない試合で、松田選手が最後、前線まで上がっていって攻めて、それで取ったゴールで、勝ち点1を拾ったんです。それが一番、印象に残っています。この試合以外にも、終盤になると松田選手が上がって、攻撃を厚くしてくれて、追いつくという試合があった。本当に、熱い気持ちを感じました。嬉しかったです。とにかくご冥福をお祈りしたいと思います」

●橋爪佳代さん(31、岡谷市)
「無邪気な笑顔が、すごく思い出に残っています。『松本のために』という気持ちが本当に嬉しかった。亡くなられたことを受け入れるには、まだ時間がかかりそうです。これからも“アルウィンの壁”として、一緒に戦ってほしいなと思います」

[写真]献花台に花を供え、松田さんへの思いを胸に、合掌するサポーターのみなさん

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