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「県民応援デー」の期待応えられず、完敗・山形は次節にもJ2降格決定

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[10.22 J1第30節 山形0-5G大阪 NDスタ]

「山形県民応援デー」と銘打ち、ホームに13,573人の観衆を集めて2位・ガンバ大阪を迎え撃ったモンテディオ山形だったが、0-5完敗。暫定15位の浦和との勝ち点差は残り4試合で11へ広がり、次節にもJ2降格が決まってしまう状況へ追い込まれた。

 立ち上がりは優勝争いを演じているG大阪を押し込んだ。前半2分には右足首痛から復帰した元G大阪のMF山崎雅人がディフェンスラインの背後へ飛び出し、その折り返しをFW長谷川悠が決定的な左足シュート。4分にはMF伊東俊の右足ミドルがゴールを捉え、7分にはMF船山祐二の左足FKがゴール右ポストをかすめる。

 各選手が長い距離を走り、FW長谷川へのサポートを欠かさない山形はさらに地元サポーターを沸かせる。9分、相手DFのプレッシャーを受けながらもボールをキープした長谷川から伊東を経由して、最後は船山の強烈な左足シュートがゴールを襲った。その後もSB山田拓巳の左クロスから長谷川がヘディングシュートへ持ち込むなどアグレッシブな姿勢でゴールを目指した。だが30分、自陣でのミスから先制点を献上すると、35分にはディフェンス陣がイ・グノとラフィーニャの相手2トップに切り裂かれて0-2。後半もDF優位な状況から甘いプレッシャーを掻い潜られて失点してしまう場面があるなど、計5失点。後半17分に山崎が決定的な右足シュートへ持ち込んだ攻撃陣も最近5試合で4回目となるノーゴールで完敗を喫した。

 今シーズンのホームゲーム平均入場者数は9492人。この日はそれを上回る13,573人の観衆が駆けつけたが、期待に応えることはできなかった。残り4試合。すでに自力でのJ1残留の可能性が消えている山形は、全勝するしかない。小林伸二監督は試合後のインタビューで「勝とうという姿勢を持っている。切り替えて一試合一試合勝っていくことが大事」。崖っぷちの状況へ追い込まれた山形だが、前を向いて自分たちのできることを全力で貫くしかない。

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