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2位G大阪も連勝で柏を勝ち点2差で追走、遠藤「全部負けられない」

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[11.3 J1第31節 G大阪1-0鹿島 万博]

 2位ガンバ大阪はナビスコ杯王者の鹿島を1-0で下し、2連勝を飾った。首位・柏を勝ち点2差でぴったり追走。いよいよ残り3試合となり、急性扁桃炎から2試合ぶりに復帰したMF遠藤保仁は「僕らはこれからも全部負けられない。勝つことだけに集中してやるだけ」と、5年ぶりのリーグ制覇へ表情を引き締めた。

 満身創痍のチーム状況を総力戦で乗り切った。遠藤は復帰したが、この日はMF二川孝広が出場停止。さらに最近2試合、右SBで先発していたDF高木和道が練習中に肋骨を痛め、欠場した。DF加地亮も負傷明けのため、右SBにはMF武井択也が入り、左SBではDF藤春廣輝が4試合ぶりに先発に抜擢されると、その大卒ルーキーが大仕事をやってのけた。

 0-0で折り返した後半開始から加地を投入し、武井が左MFにポジションを上げると、後半12分、カウンターのチャンスから武井がドリブルで持ち上がり、左サイドをオーバーラップした藤春にスルーパス。長い距離を駆け上がってきた藤春がピンポイントのクロスを上げ、FWラフィーニャが難なくヘディングで押し込んだ。

「藤春からいいボールが来たので合わせるだけだった」というラフィーニャの2戦連発となる今季11点目が貴重な先制点。これでG大阪が勢い付いた。後半19分にはMF佐々木勇人が積極的にミドルシュート。同27分には佐々木のFKにFWイ・グノがフリーで合わせたが、シュートは枠を捉え切れなかった。

 追加点こそ奪えなかったが、鹿島DF西大伍が後半29分に退場してからは数的優位に立ち、危なげなく1-0で逃げ切った。2試合連続の完封勝利に西野朗監督は試合後のインタビューで「鹿島相手に無失点ということで、バランスは取れてきていると思う」と強調。「ただ、後ろに(意識が)かかると、前に行く力がなくなる。その中でも前に行く力をさらに付けたい」。勝ち点3差に3チームがひしめく優勝争い。安定してきた守備と持ち前の攻撃力がさらに高いレベルでかみ合えば、逆転Vも見えてくる。

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