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[プレミアリーグ参入戦]選手権有力校同士の対決は作陽が5発快勝!

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[12.17 高円宮杯サッカーリーグ参入戦2回戦 作陽高5-1済美高 埼玉第3]

 来季の全国リーグ参入をかけた、高円宮杯U-18サッカーリーグ2011プレミアリーグ参入戦2回戦で作陽高(岡山)と済美高(愛媛)との全国高校サッカー選手権出場校同士の対戦が実現。作陽がMF山本健奨の2ゴールなど5-1で大勝し、来季のプレミアリーグ昇格を決めた。

 プレミアリーグ中国王者・作陽と同四国優勝の済美。前者は15勝2分1敗という素晴らしい成績で激戦区の覇者となり、後者は18試合72得点という爆発力を武器に参入戦出場の権利を得た。ともに選手権でも上位進出が期待される両チームの戦いは意外な大差がついた。

 先制したのはMF高瀬龍舞のゲームメイクとアタッキングサードからの個人の仕掛けで相手を押し込んだ作陽。前半21分、この日前線でダイナミックな動きを見せてたFW辻井和明がPAまでボールを持ち込むと、右後方の山本へ丁寧なラストパスを送る。これを背番号8が右足ダイレクトでゴール左隅へ叩き込むファインゴール。対する済美はプリンスリーグ四国で計50ゴール以上をたたき出しているFW藤本佳希とFW青木芳史の2トップにボールを集めようとするが、なかなか最終ラインを突破することができない。

 1-0作陽リードで折り返した後半、再び先に得点したのは作陽だった。後半開始から投入されたMF池田優真が山本とのパス交換から右足シュートをゴール右隅へ突き刺して2-0。済美は6分に右サイドからのパスワークで完全に相手ディフェンスを崩したものの、藤本の左足シュートはGK久光悠馬がビッグセーブで阻み、ゴールを許さない。済美はさらに10分にも青木の右クロスにMF松本晃が飛び込んだものの、背番号2の守護神、久光の好守の前に追撃のチャンスを逸してしまう。

 逆に作陽は16分、中央から仕掛けた山本がDFをかわしてからの右足シュートを決めて3点差。20分には高瀬の左CKからSB妹尾空がヘディングシュートを決めると、22分にも山本とのワンツーから辻井がゴールを破って試合を決定付けた。

 済美は28分に青木の右クロスを藤本が頭でゴール左上へ決めて1点を返したが、名門・作陽が5-1で勝利。広島観音高(広島)と立正大淞南高(島根)がそれぞれプレミアリーグウエスト9位、10位に終わりプリンスリーグ中国へ降格する中、「(選手権は)チーム全員で優勝したい」と誓う作陽が選手権出場校同士の戦いを制し、来シーズンの全国切符を勝ち取った。

[写真]後半22分、作陽FW辻井が5点目を決めて笑顔
(取材・文 吉田太郎)

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