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[全日本女子選手権]新潟は初Vならず、阪口「悔いの残るゲーム」

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[1.1 全日本女子選手権決勝 INAC神戸3-0新潟レディース 国立]

 初の決勝進出を果たしたアルビレックス新潟レディースは悲願の初タイトルにあと一歩届かなかった。個々の能力で上回るINAC神戸に対し、積極的なプレスと人数をかけた守備で対応。前半の被シュートは3本に抑えていたが、前半44分、一瞬の隙を突かれ、先制点を許した。

「前半無失点が目標だった。最後に取られたのが痛かった」。MF阪口夢穂は唇をかむ。0-1で折り返した後半はINACに主導権を握られ、さらに2失点。後半14分には阪口がミドルシュートを狙ったが、枠を捉えられず、反撃も単調だった。

「前半からハイプレッシャーでいった分、後半は一人ひとりの運動量が落ちて、プレッシャーが後手に回った。奪ったボールも無駄にしすぎた。びびって蹴っちゃうシーンが多くて。蹴ってばかりのサッカーで相手も守りやすかったと思う。悔いの残るゲームでした」

 なでしこジャパンの主力として女子W杯で優勝し、ロンドン五輪アジア最終予選も突破。激動の2011年を終え、迎えた2012年初戦。代表に続くクラブでのタイトル獲得で来季に弾みを付けたかったが、INACの壁は高かった。

「代表では素晴らしい経験をさせてもらったけど、チームでタイトルを取れなかったことが悔しい。最後は悔しい気持ちが残った」。黒星で始まった2012年。この悔しさを来シーズン、そしてロンドン五輪につなげていく。

(取材・文 西山紘平)

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