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“本家”も認めたなでしこジャパン、バルサ監督「我々以上だ」

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 なでしこジャパンが“本家”に認められた。FIFA女子年間最優秀監督賞を受賞した佐々木則夫監督が11日、都内で受賞記者会見に出席し、9日にスイス・チューリッヒで行われた「FIFAバロンドール2011」授賞式でバルセロナのグアルディオラ監督とマンチェスター・Uのアレックス・ファーガソン監督と言葉をかわしたことを明かした。

「両監督ともなでしこの試合を見てくれていたということで、とても評価していただいた」そうで、昨年の女子W杯でなでしこジャパンが欧州メディアで「女版バルセロナ」と評されたことをグアルディオラ監督に告げると、「『いや、我々以上だ』とすごく持ち上げてくれた」という。

 授賞式後、チームメイトから多数の祝福メールを受け取ったMF澤穂希に対し、佐々木監督は「私は選手に個人情報を伝えてないので。ただ1件だけ、連絡先を調べてきた選手がいて、着信があった。意外なやつから電話があった。だれかについては、この場では差し控えます」と笑いを誘った。

「私の賞はなでしこの選手、スタッフ、関係者が一丸となった評価だと思う。女子サッカーを支えていただいた人たち、30年の歴史の積み重ねの結果」と強調する指揮官は「この賞を糧に邁進していきたい」と身を引き締めるように言う。「今の状況が流行、ブームにならず、一貫してやっていく大きなきっかけになればと思う。これを節目に切り替えて、ロンドン五輪に向けてがんばっていきたい」と力説していた。

(取材・文 西山紘平)

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