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なでしこジャパンFW岩渕が右足第五中足骨手術で全治3か月も、「前向きな手術」

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 日テレ・ベレーザは22日、日本女子代表FW岩渕真奈が右足第五中足骨疲労骨折で今月13日に手術を行い、全治約3か月と発表した。岩渕は、この日に駒沢女子大記念講堂で行われた2012シーズン・ファンの集いに出席。痛めている右足にはゴム製のサンダルを履き、笑顔でイベントに臨んだ。

 かねてから痛みはあり、今シーズンはごまかした状態でプレーを続けていた。ベレーザの野田朱美監督によると「本人のプレーにも手ごたえがあったし、折れてはいなかったので休む判断はしないで、やっていた」という。いつ折れるかわからない状況でのプレーを続け、シーズン終了後にレントゲンを撮ってみると、骨は折れておらず、ヒビが確認できるのみ。13日に手術を行った結果、野田監督が「シーズン頭に間に合う可能性もある」と話したように、全治3か月の診断ながら、早期復帰の可能性もありそうだ。
 
 手術を決断したのは年明けだった。複数の医師に相談した結果、2012年7月に開催されるロンドン五輪に焦点を合わせ、手術時期を決断した。野田監督は「(リーグ戦の)開幕ではなく、ロンドンに万全でいれるように。是が非でもロンドンに行って、日本のために活躍してほしいという思いがあるので」と話す。岩渕も今回の手術については「自分としては前向きな手術」とキッパリ。「いつ『パキッ』といくかわからない状況だった。それを乗り越えられたので。今回のは早く治すための手術です」と強調した。

 今後は右足小指横にボルトを入れた状態のまま、プレーすることになるという。これについて岩渕は「(ボルトが入っているから)そこはもう折れないってことなので」と気丈にコメント。ボルトを入れたことによって、痛めやすかった箇所が"強化"されたことを前向きに捉えた。

 しかしロンドン五輪に標準を置いているとはいえ「正直みんなに比べたらマイナスから始まってしまう」と不安はある。それでも「今できることをやって、(五輪本登録の)18人に入れるように。今から意識を高くもって、やっていきたい」と力を込めた。なでしこジャパン期待のFWが故障を乗り越えてのロンドン五輪メンバー入りを誓った。

(取材・文 片岡涼)

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