UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は15日、決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合を行った。ミラン(イタリア)はホームでアーセナル(イングランド)に4-0で大勝し、敵地での第2戦に向け大きなアドバンテージを得た。

　立ち上がりから試合を優勢に進めるミランは前半12分にMFセードルフが負傷交代するアクシデントに見舞われたが、同15分、MFノチェリーノから縦パスを受けたMFボアテングが先制点。前半38分にはFWイブラヒモビッチの折り返しにFWロビーニョが頭で合わせ、2-0と突き放した。

　後半開始からFWアンリを投入するアーセナルだが、ミランの勢いは衰えない。後半開始4分、イブラヒモビッチから横パスを受けたロビーニョがゴール左隅にミドルシュートをねじ込み、3-0。同34分にはイブラヒモビッチが自ら獲得したPKを沈め、4-0のゴールラッシュを締めくくった。

　もう1試合では、ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)がホームでベンフィカ(ポルトガル)に3-2で競り勝った。2012年初の公式戦となったゼニトはホームでの第1戦で大苦戦。前半20分、FKのこぼれ球をDFマキシミリアーノ・ペレイラに押し込まれ、先制を許すが、同27分、左クロスにMFシロコフが合わせ、同点に追いつく。

　1-1で折り返した後半開始からMFセマクを投入したゼニトは後半26分にそのセマクが勝ち越しゴール。逆転に成功したが、ベンフィカも粘る。後半42分、MFガイタンのシュートをGKが弾いたボールをFWオスカル・カルドソが押し込み、2-2の同点。それでもゼニトは直後の後半43分にシロコフがこの日2点目を決め、何とか3-2で先勝したが、アウェーゴール2点を奪ったベンフィカもホームでの第2戦に望みをつないでいる。

　両ゲームはホーム&アウェーを入れ替え、3月6日に第2戦を行う。

【決勝トーナメント1回戦】
[第1戦]
(2月15日)
ゼニト・サンクトペテルブルク 3-2 ベンフィカ
[ゼ]ロマン・シロコフ2(27分、88分)、セルゲイ・セマク(71分)
[ベ]マキシミリアーノ・ペレイラ(20分)、オスカル・カルドソ(87分)

ミラン 4-0 アーセナル
[ミ]ケビン・プリンス・ボアテング(15分)、ロビーニョ2(38分、49分)、ズラタン・イブラヒモビッチ(79分)

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