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CBに新たな競争勃発、柏のJ1制覇支えた近藤「ガムシャラにやりたい」

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 CBの“序列”を崩せるか。A代表初選出となったDF近藤直也(柏)。オシム元監督時代の07年5月に日本代表候補合宿に参加したことはあるものの、試合に向けた日本代表招集は初めて。5日間の短期間ながら、昨季柏を昇格初年度でJ1初制覇に導いたCBが、持ち前の身体能力の高さで存在感を発揮している。

「ガツガツ行きたいですね。相手は背が高いみたいなので、サイドからのクロスの対応が重要になると思う。しっかり体を付けて、自由にやらせないようにしたい」

 24日のアイスランド戦(長居)に向けてイメージを膨らませた。181cmとCBとしては決して大柄ではないが、空中戦に強く、スピードを生かした1対1の守備力にも定評がある。「日本人は高さはあまりない。単純に競っても勝てないし、先に体をぶつけて、いい体勢でヘディングされなければ枠にもいかないと思う」と自信を見せた。

 ザックジャパンのCBはDF今野泰幸(G大阪)とDF吉田麻也(VVV)がレギュラーを務める。3番手の位置づけでDF栗原勇蔵(横浜FM)もいるが、U-23世代を含めても決して人材豊富なポジションではない。今合宿ではDF岩政大樹(鹿島)も約1年ぶりの代表復帰を果たしたが、前日練習で腰を負傷。近藤にとっては、たとえ先発はなくても、ザッケローニ監督がテストの意味を込めて途中出場で起用する可能性もある。

「自分も若くないので、試合に出られるならしっかりアピールして定着できれば。ガムシャラにやりたい。この年齢だけど」。そう言って笑った28歳のCBは、ザックジャパン不動のポジションに風穴を開けるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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