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デビュー戦ゴールならず…田中「あの1点を入れてれば大きく変わった」

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[2.24 キリンチャレンジ杯 日本3-1アイスランド 長居]

 待ちに待った瞬間はハーフタイムに訪れた。前半を1-0で折り返し、出場の指示を受けた日本代表FW田中順也(柏)が後半開始から途中出場。2列目の左サイドに入り、A代表デビューを果たした。

 最大の見せ場は後半9分だった。右サイドからパスをつなぎ、FW藤本淳吾(名古屋)のクロスに田中が反応。PA内に走り込み、胸トラップから右足で狙ったが、背後からDFに体を寄せられ、シュートはミートし切れず、ゴール左に外れた。

「ヤットさん(遠藤)、(中村)憲剛さん、(藤本)淳吾さんに『裏、行きます」と話していた。『右側でつくってください』って。そのとおりに本当にいいボールが来て、決めるだけだったのに……」

 狙いどおりの形でやってきた決定機。デビューの喜びよりも、決め切れなかった悔しさの方が強く残った。「(初出場で)一歩は進めたけど、あの1点を入れていれば大きく変わった。今日のようなチャンスを入れていけば(代表に)残っていける。『あいつを使えば点を取ってくれそう』と思われるまでにならないと、残っていけない」

 海外組を含め、ライバルの多い攻撃陣。「まだ自分には伸びしろがあると思うし、今季はACLもある。もっと力を付けて、自信を持てるようになれば、チームの武器になっていけると思う」と決意を新たにしていた。

(取材・文 西山紘平)

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