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東京V・新戦力のジョジマールが"大好きな形"でまず1点

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[3.4 J2第1節 東京V2-0松本山雅 味スタ]

 期待の新戦力ストライカーが早くも仕事を果たしてみせた。愛媛から加入した東京ヴェルディのFWジョジマールが1-0から試合を決める追加点。試合後は移籍後初出場での初ゴールに「本当にうれしい。まじでうれしい」と笑顔を弾けさせた。

 ゴールが生まれたのは後半13分だった。MF小林祐希からのパスを受けたFW阿部拓馬が中央から右サイドへ流れると、DFの逆を突き、PA内左のジョジマールへパス。これを受けたジョジマールがGKとの1対1から冷静に左足シュート。「GKとの1対1は本当に大好きな形」と話す通り、得意のパターンを迎えると落ち着いてシュートを決めた。

 しかし試合後には「今日のゴールはほとんど拓馬のゴール」と話し、追加点の起点となった小林について「あいつは上手い。パスも上手いし、スルーパスはセンスがある。19歳でまだまだ伸びるし、ブラジル人だったらネイマールくらいの上手さがある」と、自らのゴールよりも得点に絡んだ味方を称賛。ピッチでの貪欲なプレーとは正反対の謙虚な姿をみせた。

 愛媛から加入した新戦力ながら、連携面は問題なし。「(連携面は)全然大丈夫。細かいパスをつないでいくのがヴェルディのサッカー。ブラジル人選手としては、やっていて楽しいし疲れない。自分はもっと早めに準備して、もう一人のFWがボールを受けたら、逆の動きで抜け出すようにしたい」。すでに味方との具体的な動き出しのイメージも共有されており、その言葉通りの動きでこの日もゴールを奪った。今季はさらなるゴールを生み出すことが期待できそうだ。

 それでもジョジマールからは「得点王」などの貪欲な目標は聞こえない。「とにかく昇格しかない。ヴェルディはJ2に落ちてから4シーズン。もう(J1に)上がらないといけない。とにかくチームの勝利のためにやっていきたい」と笑顔で話す。謙虚なブラジル人ストライカーが東京Vでブレイクする日も近そうだ。

(取材・文 片岡涼)

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